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十二話【いい事】 ページ13

「おきろ。」

ベシッとでこに音を鳴らしてその人は言った。
少しひりひりして痛い。

「んが…あ、…おはよう……サベダー君じゃないか。今日の午後、よろしくね〜……私は寝る。」

昨日あまり寝れなかったせいか、今頃私に眠気がくる。サベダー君は、呆れたようにため息を吐くと耳を引っ張り私をベッドから落とす。

「いでッ……なにするのサベダー君……」

「……朝飯。食いに行こ。」

小声で言われたがしっかりと私の耳に届いた。
彼の性格上、あまり友人がいないのだろう。
だから接しやすそうな私を選んだのかな?私、来たばっかだし。

「ふ〜ん……いいよ。」

「ホントか!?違うならお前の……なんか弱みを握るぞ!」
「ホントホント〜〜嘘はつかない性格だよ〜……多分。」

あからさまに嬉しそうにする彼。
意外と可愛いところあるじゃないか、と感心してしまった。

─────

一通りの身支度をして、サベダー君と部屋を出た。何故だか必死に食堂へ案内しているが、私はちゃんと昨日で覚えている。

何故言わないか?……面白いから。

「こっちだ。……聞いてるか?」
「聞いてるよ。」

扉を開けると、人数は少ないが何名かがもう頂いていた。

「おはよう!セーブとナワーブ!結構早いんだな。」

「おはよう、マーサさん!今日もなんと美しいんだ!!」
元気良く挨拶を交わしてくださったのは、空軍。マーサ・ベハムフィール、という女性だ。
しっかりとした性格で仲間思い。素晴らしい。

「……おはよ。」
「……?嗚呼、おはよう!」

無愛想だが挨拶をしたサベダー君に対してもこの対応!彼女を見習わなくては……

出された料理をゴブリン?まぁ、人間以外の生物に渡される。私はマーサさんの隣に座り、サベダー君は私の隣に座った。

「マーサさん、隣。失礼するよ。」
「ハハハ、遠慮しないで座りな。」

出された料理は、ベーコンエッグにトースト。小皿に入れられたサラダと、牛乳。
結構美味しそうだ。

ツンツンと、マーサさんに肘をつつかれる。
「どうしたんだい?」と、聞くと、小声で
「ナワーブ、普段仲間にも挨拶も交わした事なかったんだ。……彼、何かいい事でもあったのか?」と、言われた。

正直、私は彼の事をよく知らないため、
「うーん……わからないなぁ」と、いうしかなかった。

……このベーコンエッグ美味しいな。

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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - アムカリさん» ご心配ありがとうございます……!アルカリ様もどうかお身体にはお気をつけてください……! (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
アムカリ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…! (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです!待ってます!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:第五愛 | 作成日時:2019年11月7日 17時

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