十一話【プレゼント】 ページ12
「久しぶりにこんな話せたなぁ……」
私の歓迎会が終り、皆そろそろ個人の部屋で寝ているのだろう。私はまだ感情が高ぶっており、なかなか寝付けないところだ。
本を呼んで眠気を起こそうとするが、無駄足だった。
「セーブさん。入ってもいいですか。」
「入りたまえ。キャンベル君。」
音を鳴らしながら扉を開ける。
彼は探鉱者。ノートン・キャンベル。
真っ黒で光のない目が特徴だ。
あまり彼とは話してはいないが何のようだろうか。
……どうやら、箱に包まれた物をもっていたらしい。
「これヴィオレッタさんから。」
「嗚呼、ありがとう。
……まて、ヴィオレッタ？という人は誰だ？」
恐らく女性だろう。でもヴィオレッタという名前はサバイバーにはいないはずだ。……それとも聞き逃し？否、私が女性の名前を忘れるはずない。
「ハンターの方。まだ会ってないと思う。」
「そうかい……、ありがとう。荷物は適当に置いてくれ。」
後で中身を見るとしよう。……血だらけの人間が入ってないといいんだが。
ふぅ、とため息をつく。
「眠れないんですか。」
まだいたのか。と、内心驚く。
「明日から貴方は試合の予定だ。早く寝た方がいいと思う。」
そう言って部屋を出た。心配してくれているのかな？どちらにせよ睡眠は大事だ。
早く寝てしまおう。
ふと、箱に目がいく。
どうせなら開けてしまおうか。
私は丁寧に箱を開け、中身を見る。
────なんだこれは？服の様だが……
これを試合中に着ろ。と？
私の妹の結婚式に着た服じゃないか。
枯れているはずのスカビオサの花も、綺麗に咲いたままだ。
───本当に気味が悪い
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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (
レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - ｱﾑｶﾘさん» ご心配ありがとうございます……！ｱﾙｶﾘ様もどうかお身体にはお気をつけてください……！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾑｶﾘ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです！待ってます！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：第五愛 | 作成日時：2019年11月7日 17時
