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十話【歓迎】 ページ11

「ここだよ。」

…サバイバー達が揃って食事をしているらしいが、やけに静かだ。……ギスギスしていそう、というか。

私は少し不安がありつつも、
一回り大きい扉を開けた────


「セーブさん!」
【ようこそエウリュディケ荘園へ!!】

「……え?」

エマさんの合図でパアアと、電気が付き、クラッカーを鳴らさせる。……?え?出迎えをされたのか?

「ほら、笑ってみて!僕みたいに!今日は君が主役だよ!」

ピエロ?というよりか、サーカスにいそうな雰囲気をもつ男性がそう言って近づいてくる。

「……嗚呼、ありがとう!」

やっと状況を理解した私は、男性に言われた様に笑ってのける。しかし歓声が凄いな……俳優にでもなった気分だ。
すると案内役の彼が口を開く。

「知っていると思うが、彼はセーブ・ベルさん。心理学者で、解読が得意らしいよ。」

次々と個人情報を晒す彼に肘を当てると、「あの事は言わないから安心して」と、小声で言われた。

「私は占い師、イライ・クラーク。よろしく頼むよ。」

彼に続いて、それぞれ自己紹介をする雰囲気だ。私は近くの椅子に腰掛けて、話を聞いた。

……特に気になっている人物はこれくらいかな。

一人は、デミ・バーボン。彼女はバーメイドだ。美しい外見に、話を聞いてくれそうな姉貴的なイメージが強い。私好みの女性だ。
なんと彼女は試合でも大きな活躍をしているらしく、仲間にすれば強力だろう。

二人目は、ガウィン・アユソ。彼はなんといっても、私と趣味が一致している。好みの女性もだ。伝記や歴史についても詳しい。
彼は仲間の救助を得意としている。私は解読が得意ということは、試合の面でも相性が良さそうだ。

「ふふふ……、貴女は本当に私の好みに一致しているよ…。どうだい?今晩空いてたら……」
「抜け駆けは卑怯だぞセーブ……!おれも混ぜろォ〜!」
「ハイハイ、酔いも程ほどにね。」

楽しい時を過ごした。

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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - アムカリさん» ご心配ありがとうございます……!アルカリ様もどうかお身体にはお気をつけてください……! (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
アムカリ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…! (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです!待ってます!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:第五愛 | 作成日時:2019年11月7日 17時

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