I/O -a.b.i.l.i.t.y.-1 [D&R]

In combat/開眼 1.R ページ34

((〜〜〜！))


((〜っ！))









「ん…」









((ーーー？！))


((ーー！ーーーーーっ！))









なんだ…




どこからか


声がする…




内容は分からない


遠くで、ぼんやりと…


俺の知っている声が聞こえてくる









「っ…、痛、」



真っ暗の視界で目覚めて

理解出来ていない思考に突然襲いかかる鈍痛



それに思わずこめかみを押さえて眉をひそめながら

ゆっくりと辺りを見渡した



ここは一体、


何処だ…？



前後も左右も分からないそこは

座っている床だけが冷たく

何かないかと手を伸ばしてみれば

案外小さく狭い場所なのかコツんと壁に触れる



「はぁ……ダメだこれ…。」



前後、左右、天井

確かめたどれもが想像以上に狭くて溜め息をつく。



うう……マジどうするよ俺…

軽い閉所恐怖症だから地味にこういうの駄目だって



お風呂場くらいしか広さがない部屋の中

立つことも出来ない高さに四つん這いで移動するも

先に心が折れそうでその場へ座り込んだ。



「……みんなぁ…」



俺を連れ出そうとした連中が入ってくる直前まで会話していたメンバーの姿が頭に浮かぶ。

俺が居る時もまだ眠っていた大ちゃんも、流石に状況は理解出来てるに違いない。


本当。
みんな、何もされてなきゃいいけど…

って、今の場合、自分の心配した方がいいのか。


そんな、考えを浮かべては打開策をひねり出そうとしていた時…

In combat/開眼 2.R→←GAME START/覚醒-瞳の花- 18.H

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す