GAME START/覚醒-瞳の花- 18.H ページ33
「光くん。」
しん…とした空間に、裕翔の声が静かに響き渡る。
それに思わず眉を動かせば、無意識に俺は顔を上げていた。
「ぇ…、」
「言ったでしょ。俺も光くんと同じだって…」
「裕翔…、お前っ、目が！」
淡い青に近い、綺麗な水色…
それは何のくすみもなく広く透き通るように俺の視線を絡め合わせる。
「ははっ、凄いやこれ。頭がクリアになって体が軽くなってく。」
何ともないように笑う裕翔だけれど状況は分かっているのか妙に落ち着いた姿を見せた。
あれ…そういえば裕翔が最初に化け物察知したり、襲われる前に俺の名前呼んでたっけ？
だから裕翔も力的なの、開花してたのかな。
「お前…大丈夫なの…？」
「うん。むしろ俺今無敵な気がする……何の能力的なの持ってるか知らないけど。」
「いや、おい。それは駄目だろ。
そもそも裕翔、怖くないの？」
「……うーん。まあ、怖い…よねそりゃ。」
顔には出してないだけで指先が震えてる事から本当は裕翔も少なからず混乱してる事は確実なんだろう。
今置かれている生死の空間、突然変異した自分の体、戦わなければいけない恐怖…
真面目で賢い裕翔なら分かってるはずだ。
だからこそ、冷静に対処してる。理解しきれなければそういうものだと切り離していく。
ドライな思考を持ちながら、俺の為だと怖さを押し込めて決意した熱さは昔から変わらないものだと実感した。
「俺…独りで、」
「えぇ、ダメだよ。独りなんてそれ、俺が1番望んでないことだし。
…怖いけどそれは光くんも同じじゃん。だから、俺も、付いて行く。」
「…裕翔、」
「まず、圧倒的不利なのに2対1はズルいもんね！」
ツッコミを入れる余裕はないけれど、裕翔のおちゃらけた発言に勝手に自分が背負い込んでいた力が抜けていく感覚がする。
そうか……うん、そっかそっか。
「裕翔、本当に成長したな。」
「ふふっ。光くんはちょっと老けた？膝笑ってんじゃん。」
「ばぁか。俺はまだまだピチピチじゃい。」
似つかわしくない会話を軽く交えていると不思議と呼吸は落ち着き、心も乱れることなく心拍を数え出す。
「…よし。」
気合を呟いた裕翔をふと見つめれば、これ程無く強い眼差しで前を向いていた。
それはまるで
俺達の��真実の友情��を確かめるように、それでいて
��俺を忘れないで��とでもいうように輝くその瞳は
【ワスレナグサ】…
そんな花のような気がした。
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あやりょ 。(プロフ) - ゆい花さん» 本当に長い期間更新を空けてしまってすいません(T_T)優しいお言葉本当に嬉しいです！ありがとうございます！ゆっくりですが、今後もよろしくお願いします<(_ _)> (2019年2月27日 20時) (
レス) id: 3f72280c96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい花(プロフ) - 久しぶりの更新で嬉しいです！これからもあやりよ。さんのペースで頑張ってください。応援しています(o^^o) (2019年2月26日 20時) (レス) id: c6ccc5474f (このIDを非表示/違反報告)
きき - はい(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))頑張ってください応援してます(^O^) (2017年10月24日 10時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
あやりょ 。(プロフ) - ききさん» ききさん、コメントありがとうございます！随分とお待たせしてすいませんm(_ _)m更新、頑張りますね！！ (2017年10月23日 2時) (レス) id: b331d663ec (このIDを非表示/違反報告)
きき - 更新されるのをずっと待ってます(*^▽^*)お願いしますm(_ _)m (2017年10月22日 12時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりょ ｡
| 作者ホームページ：http://antyan
作成日時：2017年9月1日 16時
