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アジア大会から一週間。



私は今日、東京に来ている。




目の前には、オフィスビル。



自動ドアをくぐり、カウンターのお姉さんに要件を伝えるために声をかける。





「あー!!ときさんですよね!!お待ちしておりました!!」



「えっ、あ、どうも」




凄く目をキラキラと輝かせて手を取られた。え、かわい。




「こちらです!」



そう案内されたのはアンティーク調ドアの部屋。



おねえさんに帰りに握手してください!と言われたので、まぁそれくらいなら。と了承し、別れた後にノックをした。




「ときです。あ、禊(ミソギ)Aです」



「は〜い、どうぞ〜」


失礼します。と部屋に入ると、笑顔でドズルさんが迎えてくれた。



と思ったら、ピシッと音を立てて固まった。




「ど、どうしたんですか」




「あぁ…いや、あの、うん、女の子だったことにちょっとね、驚きが…」



「あぁ、なんだ。そのことですか。」



ていうか、見て分かったんですね。という。



そう、私は身長こそ平均程度だが、髪も短く、中性的な顔をしているので、よく男と間違われる。




そして、ドズルさんは私とはオンライン上でしか会ったことがなかった。オンライン上の私は少し低めの声でしゃべっているので、必然的に男、と見るはず。




「うん、ぼんさんと賭けてたから。五百円」



「最低すぎません??」




いや、社長に言うことじゃないかもしれないけどさ?性別正体不明の社員の性別で賭け事する?しかも五百円。微妙。



うひゃひゃ、と笑いながらぼんさんに五百円払わなきゃな〜とぼやくドズルさん。本気だったんですね。





「よし、皆会議室に集まってるから行こうか」





―――――



会議室、とプレートの掲げられた扉と向かい合って合図を待つ。




『じゃ、僕先に入って皆に新メンバーが…って話するから、合図したら入ってきてね。ほら、サプライズしたいじゃん』



そういわれておとなしく待ってはいるが、なんだこの…転校生のような扱いは。




「入ってきてくださーい!」



「失礼します」



少し緊張しながらドアを開けると、ドズル社メンバーがこっちを向いて驚いた顔をしていた。





「えー!新メンバーってときちゃんやったん!?嬉しいわぁ」



「よっしゃー!ドズルさん、五百円ね!」



「うおー!本物だ!」



「あ、久しぶり、とき」



「ぼんさん第一声ほかにありませんでした??」

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ふぐひらめ(プロフ) - 紅さん» そう言って頂けてとてもうれしいです!ご期待に添えますよう、頑張って書きますね! (8月14日 20時) (レス) id: 63e1c883be (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (8月14日 2時) (レス) @page7 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ(プロフ) - コメントに気が付けず、申し訳ありません!温かいコメントを頂けてとてもうれしいです!更新、頑張りますね!! (8月10日 17時) (レス) id: 63e1c883be (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - 読みやすくてそれぞれのキャラの特徴もどてて好きです!更新再開待ってます。 (7月3日 11時) (レス) @page7 id: 973fb6df8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぐひらめ | 作成日時:2023年1月13日 22時

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