PVP狂の配信者

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「っぅお、びっくりしたぁー」


＜相変わらずリアクション薄いわりに手元狂いまくってて草＞


＜ｗｗ出た、ときのおっさん声＞


「おい、誰だ俺のことおっさんつったの！あ、そろそろ時間なんで、この辺で配信切りまーす。明日も同じ時間からやるので見てねー」


―ブツッ―



「っふぅ――疲れた…」


ゲーム実況者として活動を始めて早四年。




どこの会社にもグループにも属さず、ひとりで活動を続けてきた、ときこと私。




最初に決めた自分ルールが3つある。


・女であることは言わない、でも嘘はつかない
・配信者さん及びその関係者以外の視聴者とは会わない


そして、


・マイクラpvpアジアランキング上位に入るまでどこのグループにも加入しない



まず一つ目だが、私は動画内では一人称俺で通している。


しかし、これでも人間なので、不意に性別が割れそうになることがある。



そんな時、配信者のミスを見過ごさず、すかさず＜性別どっちですか＞などと斬りつけてくるのが大抵のリスナーである。



そこで私は自分ルールに従い、こう言う。



「さぁ？皆はどっとだと思う？」



嘘はつかない、でも正体は明かさない。



無理があるように思えるか？だがこれが結構、皆わからないのだ。




なぜなら私は地声が低い。歌声も低い。中学では人数不足のテノールに引っ張られていったくらいだ。



そういったこともあり、とき女説が唱えられる度に現れる、ときは男(イケメン)派が一定数私を(自分の願望のついでに)守ってくれるのだ。

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