あなたには私がいる (ページ33)

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智サイドページ33

今日は最高の日だー！

Aと翔くんが退院できるし、

そして何より、俺はAの家でお泊まりだし！

和「さっきからニヤニヤニヤニヤ気持ち悪いんですけど」

　

　

あっ、顔に出てたらしい(笑)

というよりも、翔くんまだかなあ？

ガラッ

あ「お待たせー！」

翔「すいません、お待たせしてしまって」

少しおどおどしてはいるものの、丁寧に頭を下げる翔くんはやっぱり翔くんで、

ニコニコして何も考えてなさそうなのに、ちゃんと翔くんが部屋に入りやすいようにしてるAはやっぱりAだ。

そして、やっぱり相も変わらず美男美女。

翔くんはまだ大勢の人には会えないから、担当医の人だけに挨拶して病院を出る。

翔くんにとっては、久々の外だ。

怖くなってしまわないように、視界を狭くするためにフードをかぶっているけれど、

その手はAの手としっかりつながれている。

ジャニーさんが手配してくれた車でAの家に行く。

和「おっさん、起きろ」

ニノの低い声で目覚める。

いつの間にか寝てたらしい。

ニノも、口は悪いんだけど、肩にのっかってたおいらの頭をよけなかったあたり、隠しきれない優しさがあふれ出てるんだよね。

目をこすっていると、後ろから翔くんの控えめな声が聞こえてきた。

どうやらAも寝てたらしい(笑)

「んぅ」とか言いながら伸びをする姿もかわいいよ！

もちろん横でほほえんでる翔くんもね！

ていうのは、どうでもよくて、Aの家に入る。

潤「話には聞いてたけど、やっぱり家でかいね～」

Aちゃんは、入院してたときの服とかを洗濯したりで忙しいらしく、「適当にコーヒーとか淹れて飲んどいてー」って言いながら、どたばたしてる。

やっぱり優しい翔くんが率先して飲み物を入れようとしてくれる。

パタパタとキッチンに翔くんが走っていくのをぼけーっと見てた。

「一緒にやろう」って言うほどの社交性はなく、やってくれるなら任せとこう、、、なんて思ったことを後悔することになるとはつゆ知らず。