三十三夜 ページ33
＿＿＿ああ、くそ、
全員で攻撃を仕掛けたはいいが衝撃波のようなものを食らって飛ばされてしまった
おまけに血鬼術までかけられて神経を狂わされる始末
また師範に助けられてしまった、と隣で呼吸を整える姿を横目で見る
「A、お前、腕が・・・」
声を震わせて言ったのは西谷だった
・・・巻き込んでしまって、こんなものを見せてしまって、申し訳ない
そんな気持ちを抱えながら後ろを振り向くとバレー部の全員が心配そうな顔をしてこちらを見ていた
そんな彼らを安心させるように笑って言う
『これくらい大丈夫だから、そんな顔しないでください。みんなのことも、ちゃんと守るので！』
明るくそういったつもりなのに部員の顔は暗くなるばかりだった
まあ、こんな状況じゃ無理もないか・・・と眉を下げれば「A」と師範に名前を呼ばれる
「・・・ここに残ってもいい」
前と同じようなことを言い出した師範に思わずまたかとため息が出た
『・・・この先死ぬとしても、生きるとしても、
私は師範のそばを離れる気はありません。』
あなたと同じものを背負わせて欲しい
あなたと同じものを賭けて戦いたい
しっかりと目を見つめて言えば師範はわずかに目を見開いてから、ゆっくりと私の頭に手を置く
そのとき少し離れたところから音が聴こえ、二人でそちらに顔を向けた
・・・みんな、もう戦っている
「行くぞ」
『はい！』
足に力を入れ、ドンと音を立ててその場から動いた
・
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「あの二人って、師弟関係だけじゃない気がするんですけど・・・」
先程よりいくらか落ち着きを取り戻した部員たちはまだ若干硬いものの、周囲と会話をするほどの余裕が生まれたよう
月島の呟きに少しだけ反応した隠に何か知っているのかと問えば、躊躇しながらも話し始めてくれた
「・・・私の方から話していいものかと迷いますが、水柱様も特に隠しておられる様子はなかったので。
知っていることだけ、お話しましょう。
これは、大正時代。
皆さんもご存知の通り、過去に一度だけ鬼殺隊が鬼を滅したとされる時期まで遡ります。
もっと簡潔に言うと、前世ですね。」
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ケイ - 面白かったです！！ほんとに何回読んでも感動します。初めて読んだときは泣いちゃいました！笑素敵な小説をありがとうございます！！ (2023年2月19日 13時) (
レス) @page39 id: d6b466aa56 (このIDを非表示/違反報告)
letsitami(プロフ) - とてもも面白かったです。ハイキューって見たことなかったんですけどよても読みやすかったし泣いてしまうくらいシリアスも入っていてもう、最高です！！！！ (2022年10月26日 20時) (レス) @page39 id: 96ae9e2937 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 闇内サクラさん» 参考の度合いにもよりますが、この作品のリンクと参考にしている旨を表記していただければ大丈夫ですよ！わざわざ確認のコメントありがとうございます！ (2022年5月24日 17時) (レス) id: 2d42c41f40 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 舞さん» コメントお返事遅くなってしまってすみません・・・！今回の更新で完結となります、読んでくださってありがとうございました！ (2022年5月24日 17時) (レス) id: 2d42c41f40 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - こまちさん» 更新ストップしていたにも関わらずコメントありがとうございます！お返事も遅くなってしまってすみません・・・一応今回の更新で終わりとなります、読んでくださってありがとうございました！ (2022年5月24日 17時) (レス) id: 2d42c41f40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りあ | 作成日時：2020年11月24日 0時
