二十五夜 ページ25
戦場に向かって、走る
バサバサと音がして上を見れば頭上には一羽の鴉
「カァー！！現在竈門炭治郎ト柱5名ガ鬼舞辻無惨ト交戦中！！！！」
真夏なのに背筋が冷やりとした
5名・・・？
まさか、
『他の、柱は？』
前みたいにまた上弦に？
「記憶ガ無イ為鬼殺隊デハナイ」
なんだ、よかった・・・
鴉の話によれば大正時代に無惨戦まで生き残っていた隊士達が主に記憶を持ち、現在も戦っているという
また 痣を前世で発現させたことがある人間は無意識のうちに寿命の前借りを避けようと身体が働くためなのか、いくら出そうとしても出来なかったらしい
なぜ無惨が復活したのかは不明だが、十二鬼月は1度も確認されていないため存在していない可能性が高い
『っなるほどね・・・』
無惨がどの程度の力を持っているのかは分からないけれど、痣が出ないと前のように動くことができない分今回は圧倒的こちらが不利かもしれない、と。
あの時痣が出ていたのは 炭治郎くんと、あの場にいた柱全員
伊黒さんの痣は見えなかったけれど動きからして発現していたのだろうと思う
なら今回少なからず痣を出せる可能性があるのは
善逸くんと、伊之助くん、カナヲちゃん
それから、私
『・・・私に出来るかな』
独り言のように呟くと上から「オ前ハ唯一ノ乙ダカラナ！素質ハアル！！」と有難い言葉が降ってきた
『_________まあ、』
師範に剣を教わるならそのくらいにならなきゃ、申し訳ないからね
「謙虚ダナ」
『・・・背中を合わせて戦いたかったの』
あのひとが何も気にせず私に背中を任せてくれるくらい強くなりたかった
でも結局、最後まで守られっぱなしだった
それで生き残ってたならまだしも
『・・・私、しんじゃったからなぁ、』
なんのために守ったんだー、って
俺の努力はなんだったんだ、って
いっそ言ってくれればよかったのに
「すまない」
優しすぎるあのひとは、全部終わったあとにそう言って涙を流した
『私、足でまといで、約立たずで、』
『何もできなかったのに』
・・・もう、あんな思いしたくない
守られるんじゃなくて守りたい
誰も、目の前で死なせたくない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 651人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ケイ - 面白かったです！！ほんとに何回読んでも感動します。初めて読んだときは泣いちゃいました！笑素敵な小説をありがとうございます！！ (2023年2月19日 13時) (
レス) @page39 id: d6b466aa56 (このIDを非表示/違反報告)
letsitami(プロフ) - とてもも面白かったです。ハイキューって見たことなかったんですけどよても読みやすかったし泣いてしまうくらいシリアスも入っていてもう、最高です！！！！ (2022年10月26日 20時) (レス) @page39 id: 96ae9e2937 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 闇内サクラさん» 参考の度合いにもよりますが、この作品のリンクと参考にしている旨を表記していただければ大丈夫ですよ！わざわざ確認のコメントありがとうございます！ (2022年5月24日 17時) (レス) id: 2d42c41f40 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 舞さん» コメントお返事遅くなってしまってすみません・・・！今回の更新で完結となります、読んでくださってありがとうございました！ (2022年5月24日 17時) (レス) id: 2d42c41f40 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - こまちさん» 更新ストップしていたにも関わらずコメントありがとうございます！お返事も遅くなってしまってすみません・・・一応今回の更新で終わりとなります、読んでくださってありがとうございました！ (2022年5月24日 17時) (レス) id: 2d42c41f40 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りあ | 作成日時：2020年11月24日 0時
