蝶の片割れ【ハイキュー】【鬼滅の刃】

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「ふたりしてそんなに怒らないで？姉さんはふたりの笑った顔が好きだなぁ」








「ふたりの笑顔は本当によく似てるわ」








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『・・・え、・・・姉さ、なんで、』








「あなたたちは、本当に・・・本当に頑張っているけれど多分、」








「＿＿＿＿普通の女の子に戻って、幸せに生きて欲しいのよ・・・」








「嫌だ！！！絶対に辞めない！！姉さんの仇は必ずとる！！！！！」








『お願い言って！！！どんな鬼にやられたの！？！？こんな、こんなことされて私たち普通になんて生きていけない！！！！！！』







花柱・胡蝶カナエ 死亡






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「私たちで必ず姉さんの仇をとるの。」







『もっと、もっと強くなりたい・・・もう何も失いたくない！！』







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「死亡!!胡蝶シノブ死亡!!!上弦の弐ト格闘ノ末死亡!!!!!!」








『・・・・あ、あ、ああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！』









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ジリリリリリリ







『・・・また、この夢』








「いつまで寝てるの!早く起きなさい！」







『はーい』







鏡の中の疲れきった顔をした自分にため息を吹きかけて、制服に着替えた。





＿＿＿＿こんな記憶、早く忘れたいな






『いこ、姉さん』







先に準備を終わらせていた姉と一緒に駅に向かう。








「今日は間に合いそうね!よかった」








携帯を見ながらニコニコしてそう言うのは私の双子の姉、しのぶ。









前世で上弦の弐に殺されたが生まれ変わり、また私の双子の姉として今世を生きている。








顔も体型もそっくりな私たちだけど私としのぶ姉さんの違うところは前世の記憶がないところ。








以前、鬼殺隊についての話を出したところ首をかしげて不思議そうな顔をされたからきっとなにも覚えていない。







自分自身が鬼殺隊最高位の柱であったことも








最愛のカナエ姉さんを殺されたことも







自らを毒と化して鬼に吸収され死んだことも








何も覚えていないのだ。







それなら好都合だと思った。






あの日カナエ姉さんが言ったように







普通の女の子としての幸せを掴んで おばあちゃんになるまで生きてくれれば







しのぶ姉さんにはもう二度とあんな思いをさせたくないとそう願った。

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