隣の彼女は不思議な漫画家【月刊少女野崎くん】

バレンタインと誕生日 ページ29

2月14日

それは全国の女の子が張り切る日である

もちろん

私も張り切りました。



「なぁなぁ吉野」

「何？」

「今日は何の日か知ってっか？」

「えっと…バレンタインでしょ？チョコ欲しいの？後であげるから待ってて」


最近、御子柴が私の家に手伝いに来てくれるのですが

今日はいつに無くソワソワしていた

しかもずっと今日は何の日か聞いてくる

ホントは知ってるけど

わざと言わないでおいてみる


「バレンタイン…だけど…そうじゃねーよ。」

ついに拗ねた御子柴

ごめんね
つい可愛くて


「御子柴バレンタインチョコたくさん貰ったでしょ、モテるんだから」

「…別に」

「まだ足りないの？」

「別に」

「私からのチョコ欲しいの？」

「ほし……別に。」

お前は別にしか言わねーのか。


「お誕生日おめでとう」

「別に……っ！？は！？おまっ…！」


別にしか言わない御子柴君にはちょっとしたイタズラを仕掛けてみました


「お誕生日おめでとう。御子柴。いつも私のお手伝いしてくれてありがとう。千代と野崎みたいにいいプレゼントは渡せないんだけど、手作りの手袋。初めて編み物したんだ」

私がそう言うと御子柴は顔を真っ赤にして
別に嬉しくなんかねーからなって


可愛すぎか


「知ってたなら、言えよな…」

そっぽ向いてる御子柴

喜んでるってことでいいのかな

「可愛い…っ！もうほんとに可愛い！御子柴大好き！！！」

その反応が可愛くて仕事ほったらかして御子柴に抱きつきました。


その後やめろって言われてベリっと剥がされたけど。


Happy Birthday

御子柴。

「これからもよろしく！」

「…バーカ、当たり前だろ」

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