隣の彼女は不思議な漫画家【月刊少女野崎くん】

2,担当さん ページ3

prrrrr…

ﾋﾟｯ

「はい、Aです」

今私は家に居ます

『あ、Aちゃん？担当の佐藤です、今月号の話なんだけど…』

電話が鳴ったので取ったら担当さんでした

｢あ、どうも…今月号って確か私もう出したはずですけど｣

『そうね、Aちゃんいつも原稿出すの早くて助かるわぁ…でもね、そんなことじゃないの。Aちゃんの絵柄って少女漫画っぽいじゃない？ロマンスRって別冊だし』

まさか
不安が頭をよぎる

｢あの、少女漫画描けってことじゃ、ないですよね！｣

『あ、分かっちゃった？
Aちゃん原稿〆切の20日前に出すじゃない？掛け持ちしても平気かなーって、ロマンスの方はロマンスRよりも〆切長いし内容そこまで多くないから平気でしょ、むしろ遅く出して欲しいくらいよ』


ベラベラと担当さんが話すのを聞いて私はため息をついた

ため息しか口からでない

「わかりました。」

『あ、あとね、Aちゃんの住んでるマンションって確かロマンスに少女漫画掲載してる先生が２人住んでるはずだけど会ってない？』

２人も…？？

いやまず外に出ないから分からないな…

｢いや、分からない、です｣

『そう、一人は同い年で確か隣の部屋だったはず、もう一人は上の階だったかしら』


個人情報ダダ漏れじゃないかこれ！？

｢わかりました、今度挨拶行ってみます。｣

"はい、はい、ありがとうございました"
と述べて電話を切った。



ホラー漫画家が少女漫画を描くことになりました

誰か助けてください。切実に

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