隣の彼女は不思議な漫画家【月刊少女野崎くん】

15,とりあえず ページ17

とりあえず野崎の家に行ってみた

「あれ…ここのベタって…あっ、そうか」

所々わからないところがありつつもなんとか思い出し自分の役割は果たした私

千代も同じようだ

すると野崎が声をかけてきた

「聞いてほしそうにしてるからなにか聞いてやってくれ」

(めんどくせーーー！！！)


＿＿＿＿＿＿

しょうがないから聞いてみた(千代が)

「御子柴くん、ここのツヤベタなんだけど･･･」

「はぁ！？そんなんもわかんねぇの？しょうがねぇな、貸してみろよ！」


と、御子柴くんは言いつつ、顔がすごくニヤけてる

そっとしておこう

ふと、驚かせようと思い、私も漫画家なんだよ、って言ってみる事にした

「ねぇねぇ御子柴くん、作業中に悪いんだけど」

「ん？なんだ？」

「月刊ロマンスの別冊ロマンスRに連載されてる漫画知ってる？」

「知ってるぜ！一番好きなのは"見つけた〜背後からの影〜"っていうやつかな！大ファンで！ファンレターも送ったんだぜ！」


逆に言いづらい。


「あの…非常に言いづらいのですが…それ描いてるの私なんです…」

「へー…………っ！？」


御子柴くんは興味無さそうに返事をしたかと思えば飛び退いて私から離れた


「う、嘘だろ！？は！？」

「あ、サイン？」

その場にあった色紙にサインを書いて渡した

「いつも応援ありがとう」

みたいなことを、言ってみる

硬直した御子柴くんを放って置いて作業に戻る


謎の罪悪感があるぞ

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