6話 ページ7
私と真田くんは円の外で立ち尽くす。
すると円の中らから頭がワカメみたいな子が出てきて、物凄く不安そうな顔をしながら近づいてきた。
｢お、俺は２年の、き、切原赤也っす。｣
と、何故か自己紹介をされ、手を出されたので、私も自己紹介をする。
｢私は３年の西連寺A。よろしくね｣
とわらいながら握手を交わす。
その後すぐに円の方へ走って向かい、
｢おれ、宇宙人と握手したの初めてっす!!!｣
と叫んだ。
｢へ？｣
何のことや？と思わず関西人でもないのに、関西弁になるほどの不思議さで、頭を傾ける。
｢良くやったな赤也｣｢良かったじゃないか｣
などの声が聞こえる。
さっきの切原くんのセリフに、この人たちのセリフ、
まさか、
わ、私は宇宙人と間違えられているの??
｢ってか私って宇宙人だったの？！｣
そう叫ぶと近くにいた人たちが｢ブッ｣と吹いた。
切原くんは｢？｣とした顔で、
ほかの人たちはゲラゲラと笑っている。
｢いや〜私宇宙人だったんだ！知らなかったよ〜｣
といいながらみんなの元へ歩く
｢俺も宇宙人と話をしたのは初めてだよ。俺は幸村精市。よろしくね、｣
｢よろしく｣
幸村くんが自己紹介をすると、
丸井くん、ジャッカルくん、柳生くん、柳くん、仁王くんが自己紹介をしてくれた。
と、そこで忘れ去られていた真田くんが、
｢貴様はいつになったら服を直すのだ。｣
と背後からオーラを感じる
｢いーやーだー!!｣
と逃げようとするが、すぐに手首をつかまれる。
多分そんなつもりは無いのだろうが、手首が痛む。
｢いっ｣
一瞬、顔が歪む。
と、切原くんが、
｢真田副部長！A先輩痛がってますよ！いくら宇宙人でも！｣
と言った。
｢す、すまない。｣
パッと手を離した。
｢が、赤也！人を宇宙人呼ばわりするとは何事か！失礼だと思わんのか！｣
｢で、でも！幸村部長とか、A先輩が！｣
と言ったあたりでみんなの顔に冷や汗が流れる。
｢全員そこに座らんかぁー！！｣
全員座らされた挙げ句、説教をくらわされ、みんなで切原くんを騙したことをばらされた。
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作者名：Ringo | 作成日時：2017年4月22日 21時
