第12話 ページ12
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清川の家を出ようとしたとき
『！？』
キヨ｢…待って｣
キヨに後ろから抱きつかれた。所謂あすなろ抱きだ。
キヨは私を抱きすくめて肩に顔を埋める。
キヨ｢ごめん、俺、ほんと馬鹿で…Aに嫌われててもしょうがねぇことばかりやってた…｣
キヨは呟くように言う。肩に顔を埋めている彼の声はくぐもっていて、言葉が頭にダイレクトに入ってくるのを感じる。
キヨ｢ずっと付き合ってたから…Aは絶対俺から離れていかないっていう変な自信があって…ずっと、Aに甘えてた…ごめん…｣
『キ、ヨ…』
私がキヨ呼びに戻すと、彼は震える手を抑えるかの如く、私の二の腕辺りに添えたままの手を握りしめた。
キヨ｢ごめん、A…俺、お前の彼氏なのに、大事にしてやれなかった。素直になれなくて…変に恥ずかしがって…お前のことすげぇ傷付けた…｣
キヨの胸中をこんな形で知れるとは思わなかった。自分の気持ちを吐露することなんて、今までやってこなかったから。
『私、もうね、キヨには飽きれられてるんだろうなって思ってた…キヨはもう、私のことっ、好きじゃ、ないんだなって思ってた…！！』
喋っていて、涙が溢れてきた。止めよう、と思えば思う程どんどん涙が零れ落ちる。
ひっく、としゃくりをあげるとキヨの腕の力が強まったのを感じた。
『キヨォ…好きぃ…！！』
キヨ｢うん、俺も。A…愛してる｣
『うん…！』
キヨ｢だから、俺から、離れないで…｣
『うん、…私も、愛してるっ…！！』
我慢なんて、出来るわけ無かった。
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柊 架純(プロフ) - お疲れ様でしたー！ (2019年9月10日 8時) (
レス) id: e88b087ac4 (このIDを非表示/違反報告)
タサヌキ(プロフ) - お疲れ様でした！めちゃ面白かったです。毎日、更新わくわくしてました笑 (2019年9月10日 1時) (レス) id: 20b20dc080 (このIDを非表示/違反報告)
すう(プロフ) - 最終話まで読ませていただきました…！！本当にドキドキして先が気になって夜も寝られないくらい最後を楽しみにしていました！！本当に面白くて別の作品も気になったので、全て網羅してきます！！作品完結お疲れ様です！！ (2019年9月9日 22時) (レス) id: 5ca8d4155e (このIDを非表示/違反報告)
まりな - 二回目見ちゃいました！ 何回見ても面白かったです！ (2019年9月4日 6時) (レス) id: 09dc9c6a8c (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - 初見です！ キヨの反応、面白いですね（黒笑）でも、先が気になりすぎて、想像したりしちゃいます笑 頑張ってください！！ (2019年9月3日 23時) (レス) id: f93a270a19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨霰 | 作成日時：2019年8月28日 22時
