灰色の少女 ページ32
ユ『で？』
『え？』
え？じゃないよ
ユ『聞かせてよ。ユウの彼氏さん』
多分、ここでスイッチが入ったんだろう
彼の名前は言わなかったけど、そいつが優しくて、頼りになるということは分かった
ちなみに、スカウトしたのも彼らしい
告白はユウから
どうやら両想いだったらしく、見事カップル成立
ということを、１時間かけて聞いていたボクを誰か褒めて
ユ『あ、もう夕暮れ…』
その言葉で、海の向こうにある夕暮れを見るユウ
壮大な海に飲み込まれていく太陽は、とても美しかった
『…さてと、そろそろ行かないと』
ユ『心配するもんね、彼氏さんが』
『ちょっ、ユア？！』
ホントのことでしょー、と言うと、うっ、と言葉を詰まらせ、俯向くユウ
照れ隠しだろうけどね
《コワシタイ》
…ボクは、今何を、
《コワシタイ、ユウ》
ユ『うぐっ！？』
『？！ユア？！しっかりして、ユア！！』
息苦しい
頭がガンガンする
耳鳴りがひどい
《カワリナヨ、ワタシト》
こいつは、ボクの身体を乗っ取る気だ
ユ『だ、れが、カハッ、代わるか…！』
『…！まさか…』
ユウは急に黙り込んだ
『ユア、お別れだよ』
ユ『…は？』
いきなり何を、
『�爛�ロ�瓠�
クロ、という単語に、そいつは反応を示した
《�爛轡蹲瓠▲�マエイタノ？》
『ユアを苦しめないで！』
《ワタサナイコイツノセイ》
なぜ２人の会話が成立しているのか
《コイツハ、タダノ�爛魯ぅぅ蹲瓮淵鵐瀬�ラ》
灰色…？
そういうことか
シロ、もといユウは、明るい感情の持ち主
一方、クロと呼ばれる奴は、おそらくボクの負の感情
感情がないボクは
どちらでもない、ただの灰色なんだね
ボクは、そこから
・
・
・
・
・
ユウが血だらけで、それでも笑って、２度と目覚めない眠りについているところまでの記憶がない。
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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紫陽花 - 凄いお話で、思った (2017年1月29日 9時) (
レス) id: de57e78009 (このIDを非表示/違反報告)
ノワール - 続きが楽しみです。これからも更新頑張って下さい (2016年12月23日 16時) (レス) id: 56fa6602f1 (このIDを非表示/違反報告)
花影(プロフ) - ナツキさん» コメありがとうございます！うちの主人公は生き返らせることができちゃうんですよwこれからもよろしくお願いします！ (2016年9月20日 12時) (レス) id: 7ebc3c7a22 (このIDを非表示/違反報告)
ナツキ(プロフ) - 主人公めっさ簡単に「生きかえらせるか」って凄く面白いですね！ (2016年9月19日 23時) (レス) id: 5e467090b8 (このIDを非表示/違反報告)
花影(プロフ) - 怠惰生活万歳さん» ありがとうございます！！ご期待に沿えるよう、書かせて頂きます！ (2016年8月12日 12時) (レス) id: 7ebc3c7a22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花影 | 作成日時：2016年7月26日 8時
