STORY.230［対抗］ ページ1
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体育祭会場を包むような大歓声から、緊張感と熱気が伝わってくる。
観客をこれほどまでに盛り上がらせているのは、生徒達のパフォーマンスあってこそだ。
第二種目の始まりの合図と共に、冷や汗が頬を伝って流れ落ちた。
一気に動き出した騎馬達が一直線に向かう先は、第一種目での実質一位、緑谷出久の元だ。
完全に標的とされている出久は、勢いよく向かってくる騎馬達の迫力に一瞬仰け反る。
「実質、1000万の争奪戦だ！！」
周りの声にも負けないような大声を張り上げるのは、ヒーロー科一年B組の鉄哲徹鐵だ。
鋭い瞳を大きく開いて突進してくる姿は、人相の悪さもあってか迫力が何倍にも倍増されている。
「はっはっは！緑谷くん、いっただくよー！」
その横に並ぶ騎馬は、見知ったものだ。騎手である葉隠透の姿は個性のせいで見る事はできないが、その声色からは、見えていたらきっと大きく口を開けて元気よく笑っていることが想像できる。
端から見れば心霊現象のような光景だが、種が分かっていれば何も思う事はない。
だが姿が見えないという事は、衣服を着ていない事を示している。先頭の耳朗響香はともかく、それを支える左右の男子は頬を赤く染めて複雑な表情を決めていた。
「いきなりの襲来とはな」
身構えるように個性である黒影を前に出す常闇踏陰を見据え、葉隠チームを抜かして猪の如く突っ込んでくる鉄哲チーム。
常闇は冷静にそれを見つめると、標的から目を逸らさずに騎手である出久に問いを投げた。
「追われし者の宿命…選択しろ、緑谷！」
「もちろん！逃げの一手！！」
オカルト系の発言をする常闇に、出久が少し焦ったように返す。台詞のかっこよさに、麗日とAが若干の感動を覚えながらも気を引き締めた。
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月神姫(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言ってくれる人がいるだけでとても励みになります！これからも頑張ります！ (2019年3月13日 20時) (
レス) id: c244c7ed18 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - すごく面白いです！自分的にドストライクなお話です！これからも頑張って下さい！応援しています！ (2019年3月13日 20時) (レス) id: 4907f78f37 (このIDを非表示/違反報告)
月神姫(プロフ) - コメントありがとうございます！この作品を好きだと言ってもらえてとても嬉しいです！質問には質問コーナーで答えさせてもらいますね！ (2019年3月13日 20時) (レス) id: c244c7ed18 (このIDを非表示/違反報告)
凛☆(プロフ) - この作品すごく好きです！質問なんですが、緑谷くんや轟くん、かっちゃん以外の他のキャラとの絡みはあるんですか？ (2019年3月11日 7時) (レス) id: 01db61de35 (このIDを非表示/違反報告)
月神姫(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言ってもらえるだけで頑張る気持ちが沸いてきます！期待に応えられるよう頑張らせてもらいますね！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: c244c7ed18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月神姫 | 作成日時：2019年1月26日 18時
