ヒロイン-JS side- ページ1
夜に溶けそうなぐらいの黒髪に、背中の大きく開いた赤色のドレス。
背中まで伸びた長い髪を揺らしながらふわりふわりと歩いてきたのは今日の主役。
彼女の周りにはいつも人が寄り付く。
何も言わずとも自然とね。
まぁ、今日はタチの悪い酔っ払い達にしか見えないけどね←
私とあの子が唯一酔っ払いじゃないのよㅋ
ティファニーとサニーはもうねちゃってるし残るは私達だけ。
ちなみに私、あの子、ティファニー、サニーのことは酒豪シスターズとでも呼んで←
って言ってる私もついに酔いが回ってきた。
JS「私ももう寝ていい?」
A「もうリタイア?←」
JS「まだ呑むつもり?…」
A「なんだか信じられなくて。ここまで来れたのが。」
JS「そうね。あなたはいつも必死だった。だから時間なんて忘れてたんじゃない?^ ^」
A「ふふっ。オンニに言われると嬉しい^ ^」
目を細めてふわっと笑った。
それを見てなぜか安心して、ついに眠気に負けてしまった。
「みんなありがとう。」
そう呟いたのだけはちゃんと聞こえてたよ。
コツコツ
遠ざかる足音。
あの子は、その靴で何回何十回、何千回だってステージに立ってきた。
陽気だけど誰よりも大人で、でも心の底は無邪気な女の子で。おまけによく笑う。
そんな彼女から神様は何度笑顔を奪おうとしたか。あの時みた、瞳が今でも忘れられない…。今からは考えられないほど、虚ろで、それこそ死を考えてるような瞳だった。
ただ"笑顔ばかり"じゃなかった。
いろんな喜怒哀楽を見てきた。
彼女はみんなの心から消えることはない。
今もこれからも輝き続けるの。
いつも誰かの心に寄り添ってくれるから。
愛の大きさを誰よりも知っているから。
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作者名:ちょんちょん | 作成日時:2015年8月24日 15時