。 ページ6
とりあえず、私がしなくちゃいけないことは一つ。
この鬼を退かせることだ。
何があっても麓に下ろしちゃいけない。
今まで感じたことのないプレッシャー
童磨「俺はおしゃべりが好きなんだ。是非君のことを教えてくれよ。歳はいくつだい?」
『15です。』
童磨「15歳か!それはきっと美味しいぞ」
ダメだ。私落ち着け。感情のままに動いてしまえばあの扇子に仕留められる。
童磨「君はとっても強いね。鬼にならない?」
にこ、とした表情でこちらを見てくる。目の奥が笑ってない感じ。私に会えたことも、食べ物に会えたことさえもあまり喜んでいない感じが伝わる。
『鬼になりたかったらこんな場所にいません。お引き取りください。』
童磨「おいおい、そんなきつく言わないでくれよ。こう見えて俺は結構硝子の心なんだぜ」
『はは、面白い冗談を』
童磨「そんなことはないさ。」
......。
気まずい。ただでさえ、この沈黙は人対人でも気まずいって言うのに人じゃない鬼とはどう接すれば.....。
ずっとニコニコしてるし。
童磨「本当、見てて飽きない子だよ。益々興味が出ちゃった。どうだい?俺に喰われない?」
『嫌です。私、約束したんです。生きて帰るって』
童磨「そうかい。じゃあ、なおさら君を喰べたくなってきたよ。」
なんなん。この精神力。見てるこっちが動揺する。
そんな動揺してるところを狙うのか....?
っ...いない。
『どこ』
童磨「ここだよ。」
ひやり、と首に冷たい感触。
運良くお辞儀をして斬られるのは避けられたけどちょっと切り傷ができた。
反応が遅い。首を押さえながら動くのはかなり厳しい。
童磨「逃げてばかりじゃ首は斬れないぜ」
命の危機を察したがなぜか童磨は去っていった。
安心した.....。とりあえず首の傷が危ないので走って下山を急いだ。
181人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四季(プロフ) - ゆずきさん» YOASOBI仲間いて嬉しいです!!小説から音楽を作るっていうのが好きなんですよね。。。。歌詞、素敵ですよね! (6月1日 18時) (レス) id: b42d085b1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずき(プロフ) - 四季さん» わ私もYOASOBIめっちゃ好きなんですよ!どの曲も歌詞すごく好きで! (6月1日 17時) (レス) id: 8544b66509 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - ゆずきさん» 気づきましたか!?私、YOASOBIが好きで、参考にしてたんですけど誰か気づくかな〜って思ってたんですけど気づいてくれて嬉しいです!! (6月1日 16時) (レス) id: b42d085b1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずき(プロフ) - もしかしてなんですけど!YOASOBIさんの「セブンティーン」を参考にしてます!?聞いたことあって! (5月31日 23時) (レス) id: 8544b66509 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:四季 | 作成日時:2023年5月31日 21時