12星座の戦士たち（ミニ） (ページ1)

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1.…誰っ！？ページ1

こんにちは

一介の会社員、生田斗真と言います。

俺は一人暮らしで今は彼女もいない。

…なのに、リビングから何やら話し声…

『………！アヒャヒャ』

『………………やねん…………』

『だからぁ…………………』

『…………………………………』

泥棒にしては人数が多すぎる。

かといって他に考えられることも無いし…

会社帰りで手に持ったままのカバンを抱き抱えながら一気に扉を開けた。

斗「だっ、誰だぁ！」

思わず目を閉じて叫んだ。

が、急にシンとした室内にそろそろと目を開ける。

…あれ？人影無し…？

質素な部屋を見回す。

中古のテレビに、汚れが目立ち始めたソファ。

ごみが貯まりだしている台所に、けして綺麗とは言い切れない床。

ティッシュ箱が置かれてるテーブルに、ぐしゃぐしゃのまま出てきたベッd……………

いや待て。

テーブルに視線を戻す。

そこにはポカンと俺を見つめる二十六の小さな瞳…

斗「…俺、疲れてんのかなぁ…

なんか小人がいっぱい見えるや。」

早く風呂入って寝よう。

運の良いことに明日は唯一の癒しの日曜日。

昼まで寝よう。よし決定。

「ちょっと待ってぇぇ！

幻覚や無いよぉぉ！」

…幻聴「でも無い！こっち向いてぇぇ！」

………すごい必死な関西弁に渋々振り向く。

なぜか手にハリセン持ってる小人がちょっと浮いて、肩で息をしていた。

…今の声あいつか。

現実として目を合わせなくちゃならなくなった非現実な光景にため息をついた。