魔界にある学院には皆に愛されている女子がいます！

収まっていく【貴方side】 ページ36

あっけらかんと放たれた事実に、
ざわめきの種類も変化する。


女子生徒１「確かに……ルゼル様の
言う通りかもしれませんわ」

男子生徒１「俺もあの転入生、Cクラス
だって聞いたぞ」

女子生徒２「そういえば水をワインにする
魔法すら使えていませんでしたわ」

男子生徒２「つーか、誰が
言い出したんだよ。
転入生が魔獣騒ぎの犯人だなんて」

女子生徒２「さぁ……？
噂で聞いただけですもの」

トーマ「つまり噂好きの適当な
でっちあげっすね！」

リオ「だな！解散、かいさーん」


リオは私とユウちゃんを見ると、
ニッと微笑んだ。
私はそっと微笑んで、ユウちゃんは
声は出さず、口を動かして「ありがとう」と伝えていた。
ホットドッグを誇らしげに掲げて返事をくれたリオは、トーマを連れて
去っていった。

あの方角は……多分食堂ね。
ふふ、今度お礼に何かあげようかしら。


フェン「ベビちゃんもAも、
災難だったね」

リント「平気？」

ロイ「ユウさん、Aさん。
先程はお守りする事が出来ず、
申し訳ありませんでした」

ユウ「いえ、そんな！ロイさんが
謝ることじゃありません。
それに、私はAさんに守って
もらいましたから、大丈夫です」

クロ「それに、ロイさまもご主人さまを
ちゃんと守ろうとしてくれました！
酷いのは、さっきの人達です。
ご主人さまが、こわいこわーい
ドラゴンを呼び出すわけないのに！」

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