トアとお茶会【貴方side】 ページ31
ユウちゃんのお見舞いから帰り、寮に戻ろうとした時、遠くにトアを見つけた。
『トア、こんにちは』
トア「……Aか。
何をしているんだ」
相変わらず冷たい反応ね、と頭で呟きながら、私はユウちゃんのお見舞いの帰りだという事を伝えた。
『ユウちゃん……まだ目覚めてなくて…』
早く一緒にお話したいのに……。
すると、黙って聞いていたトアが、不意に私の手を引っ張って歩き出した。
私は驚きつつも着いていく。
『トア？』
トア「良いからついてこい」
『……？』
連れてこられたのは、Sランク専用のカフェテリアだった。
そこには誰もいなくて、いるのはトアと私の二人のみ。
トア「ほら」
トアは私の前に紅茶をそっと置くと、向かいの席に腰を下ろした。
『……ごめんなさいね。
気を遣わせてしまったみたいで…』
トア「………」
トアは無言で私を見つめる。
私は貰った紅茶を一口飲むと、悲しい気持ちは少し落ち着いた。
トア「……そこまで気を落とさなくとも良いんじゃないか。
あいつはただ魔法で眠っているだけだ。
時期に目を覚ます」
『！』
トアはそう言うと、ふいっと私から目をそらしてしまった。
不器用だけど、そこには確かにトアの優しさがあって、私はつい笑ってしまった。
『………ふふ』
トア「何だ」
何が面白いんだと言わんばかりの表情で睨まれて、更に笑ってしまう。
紅茶を飲みきり、私は立ち上がってトアに近付き、頭を優しく撫でた。
トア「！！」
『ありがとう、トア。
貴方のことだから、もう支払いは済んでいるのでしょうし、お礼は後日するわ』
私はお礼の代わりに額に小さくキスを落とし、カフェテリアから去った。
ふふっ。私の国では、キスはお礼にも挨拶にも使われているのよ？
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紅キ霧雨 - カナリアさん» ありがとうございます！！！そう言ってもらえると嬉しいです！新しく魅惑ナイトメアの小説を作ったので、良ければそちらも読んでくれると嬉しいです！ご愛読ありがとうございます！ (2018年7月29日 20時) (
レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - 夢主さん性格いいし顔もいいとかマジ女神…(？)魔界王子と魅惑のナイトメアの小説ないですから純粋にめっちゃ嬉しいです( ￣▽￣)楽しんで見ています！ (2018年7月13日 14時) (レス) id: 90bd7d6cd5 (このIDを非表示/違反報告)
雨簾(プロフ) - 紅キ霧雨さん» そうなんですか！色々拝見させていただきます！ (2018年6月21日 19時) (レス) id: af0a3905ab (このIDを非表示/違反報告)
紅キ霧雨 - 雨簾さん» いえ、名前は違いますけど一応色々書いてます！(要するに掛け持ち者)← ありがとうございます…！お互い頑張りましょう！ (2018年6月21日 19時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
雨簾(プロフ) - 紅キ霧雨さん» 初投稿ですか？私も最近投稿し始めたので、一緒に頑張りましょう！ (2018年6月21日 18時) (レス) id: af0a3905ab (このIDを非表示/違反報告)
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