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「おはざーす!」
「おはようございます!」
翌日。朝食をとった後、みんなはすぐに着替えて練習へ向かう。
体育館に着くと、他校のマネージャーさん達はすでに準備を始めていて、もうそろそろ練習試合が始まりそうな雰囲気だった。
「あ〜、おはよ〜鈴乃さん〜」
「あたし達、もう準備だいたい終わったから手伝おっか?」
声をかけてくれたのは、梟谷のマネさん。
「ありがとうございますっ!!じゃあ、手伝ってもらってもいいですか?」
「うん!もちろん!」
先輩たちのやること見てあたしも学ばなきゃいけないし…
…やっぱ手つきがいいなあ
「鈴乃ちゃん、バレー部どう?」
「え?」
(び、びっくりした…作業のことしか考えてなかったから…)
「えっと、…楽しいです。あたし、熱血とは真逆の場所にいるタイプだけど、今はその“真逆の場所”にいます。だからそれが嬉しくて、楽しいです…」
「そっかー。」
(あれ…?よくわかんない返事をしちゃったかも…!?)
「すみません!何言ってるかわかんないですよね!?」
「いや、なんとなくわかるよ〜。楽しいなら、良かった!これからも何かあったら、どんどん先輩を頼りなね!」
「…!はい!!」
・
・
・
無事に準備と挨拶が終わり、練習が始まった。
「おう、じゃあ今日もよろしくな、マネージャー」
「はい!」
猫又監督と直井コーチの隣に座り、スコアを付ける。
今日の音駒もいいカンジだ。
リエーフ、すごい真剣に練習してる…
あたしはパニックになって、仁花ちゃんとずっと話し込んでたくらいなのに…
「あっ」
リエーフのブロックを突き抜けて、相手チームのスパイクが決まる。
「キターーーっ!!ヘイヘイヘェーイ!!」
「リエーーーーフ!手ェ!!開くなっつってんだろ!!!!」
…そして黒尾さんの怒号。
「スンマセーーーン!!!」
「…あれ?」
調子いいと思ってたけど、そうでもないみたい…
よ、良くも悪くも、通常運転のようだ。
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たかな(プロフ) - ライグリールさん» ありがとうございます!! (2020年7月30日 6時) (レス) id: 73a36fd221 (このIDを非表示/違反報告)
ライグリール - すごい…リエーフがかわいい…!おもしろかったです! (2020年7月27日 21時) (レス) id: 10ffdced2d (このIDを非表示/違反報告)
たかな(プロフ) - 夜空さん» コメント、とっても嬉しいです!!読んでくれてありがとうございます!!! (2020年2月21日 21時) (レス) id: 76ca1e95bd (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - すごく面白かったです。リエーフ君、カッコいいッ (2020年2月20日 19時) (レス) id: abc6410102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:TANAKATUKI | 作成日時:2020年2月7日 3時