【灰羽ﾘｴ-ﾌ】ずっと【HQ】

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リエーフside


「夜久さぁん」
「なんだ？」
「マネージャーのことどう思います？」
「は？どうって…いや、普通にテキパキ仕事してくれるし、いい子なんじゃないの？」
「ですよねー」
「何なんだよっ。てかお前、この前2人して部活サボってたこと忘れてねーからな」
「ち、ちゃんと練習しますって！」


あの日保健室でAを抱きしめてから、数日が経った。
何故あんな事をしたのかは、正直、
俺自身よく分かっていない。
ただ確実なのは…Aに好意を持っているということ。

初めて会った日から、今日まで…
Aの長い髪とか、笑い声とか、細い手首とかの記憶が、ずっと俺の中に蓄積され続けている。
だけど、

「集中うううっ！！！！」
「リエーフうるさい！」
「すんませんっ！！！」


Aのことも大事で、それと同じくらい、俺にはバレーも大切だ。
しっかりやんないとな。


・
Aside

8月を過ぎたといえども、まだまだ暑さが厳しい頃…
男バレのミーティングでは、猫又監督が全員揃ったのを確認し、話を始めた。

「えー、皆にはもう言ったと思うが…改めて。あと数ヶ月後には、春高予選が待っている。それに向けて、再び森然高校で合宿を行うことになった」

今回の合宿に参加する高校のうち、烏野高校とは、5月のゴールデンウィーク中に1度だけ練習試合をしたらしい。あたしにとっては初めての合同練習、なんだかとてもわくわくする。
あたしはマネージャーをやってなかったから…烏野がどんなチームなのか、見るのが楽しみだ。
でも、楽しみはそれだけではない。
ほかの学校のマネージャーさんに会えることにも、期待をしていた。
(えへへ。ひとりじゃないって、何だか嬉しい…。
センパイに教えてもらうことは、沢山あるし…仲良くなれるといいな。)

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