【ツイステ】あの双子に似た人【男主】 (ページ40)

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第36話「俺にも、できることがある」ページ40

Aside

エース「ふざけんなよ。別寮だから強く叱らない？違うだろ。
寮が違ったって、注意してやれよ。ダチが…親友が間違ったことをしてるんなら、それを間違ってるって教えてやれよ。
“嘘を吐いてでも”逃げようとして、叱らない本当の理由も言わねぇアンタは…親友でもダチでもねぇわ。」

『本当の理由…ね。エース君からしたら、俺がさっき言った理由は嘘だってこと？』

デュース君が、ユウちゃんが、グリムが…今の俺と、今までの俺が違ってびっくりしたような表情をしている。

今までのも本当の俺、今の俺も本当の俺なのにね。

エース「そういうこと。アンタがリドル寮長の親友だってんなら、本当の理由くらい話してみろよ」

誰も喋らず、沈黙の時間が少し続く

俺は、観念したように口を開いた

『分かった。話すから「言い訳だろ」とか言うなよ？言った瞬間、俺はもう二度と君達に協力しない』

デュース「分かりました。じゃあ…叱らない本当の理由、聞かせてもらえますか」

俺は小さく頷いて、ゆっくり話し始める

『…俺さ、リドルに頼まれたりトレイ先輩に頼まれたりして、ハーツラビュルにタルトとか、お菓子を作りに行くことが多かったんだ。
それで、俺が作ったタルトとかを食べて「美味しい」って笑うリドルを見たら怒る気も無くなっちゃってた。
あとは…リドルが頑張ってるから、その努力を否定するような行動はしたくなかった』

嘘は吐いてない。嫌われたくない、は言わなかったけど

『馬鹿だって思ったでしょ？別にそれで良いよ』

俺が笑顔を作って立ち去ろうとすると、ユウちゃんが口を開いた

ユウ「…結局、先輩はリドル寮長のことを叱ってやりたいって、正してやりたいとは思ってないんですか？」

俺の言葉を聞いて黙ってたユウちゃん以外も、結局協力はしてくれるのか、という目を向けてくる

『…君たちに協力はする。別寮だから、あんまり派手なことはできないかもだけど。』

俺が本当の笑顔を向けると、エース君が驚いたような顔をする

俺が怒って協力しないとでも思ってたんだろうか。

エース君の言葉聞いて少しだけだけど、俺にもできることはあるんじゃないかって思えた。

だから…寮の事を考えながらだけど、協力してもいいんじゃないかって思えたんだ。

＿＿

お話の暗さ、明るさはテンションで決まったりしてしまっています。

「なんか可笑しいな…」とか思ったら、遠慮なく言って下さい