【ツイステ】あの双子に似た人【男主】 (ページ37)

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第33話「薔薇の暴君の幼馴染み」ページ37

エースside

『なんでもない日』でつまみ出された後、クローバー先輩を待ち伏せしようと図書室へ向かった

待ち伏せしていると、クローバー先輩と一緒にA先輩も入室してきた

…何か話してるみたいだな。此方には気付いてないみたいだけど

トレイ「どうすればいいんだ。俺にはリドルを叱ることなんて…」

『…それを俺なんかに話してどうするんです？』

トレイ「お前はリドルの親友とも言える存在だろ？だから少し話してみようと…」

A先輩が、寮長の親友…？そんな感じしてなかったような…

『俺は…』

静かに会話を見ていたデュースが、急に先輩たちの方へ歩き出した

…おいおいおい、まさか今話しかけるつもりじゃ…

デュース「クローバー先輩」

あぁやっぱりかよ…A先輩の言葉遮っちゃってるし…

そう思いながらも、俺らもクローバー先輩たちに近付いた。

すると、A先輩があからさまに目を逸らした

トレイ「！お前たちか…」

『先輩、俺はこれで「待つんだゾ！」…別寮だから、あんまり首突っ込みたくないんだけど？』

立ち去ろうとしたところをグリムに引き止められ、一瞬眉を寄せたが立ち止まってくれた

エース「オレたち、やっぱり寮長のやり方に納得いかねーんだけど」

トレイ「…だろうな」

クローバー先輩は少し目を伏せる。

A先輩は、感情の読み取りにくい目をしてオレらのやり取りを見ている

…寮長の親友だってんなら、この人も説得しなきゃいけねぇよな。

エース「クローバー先輩、アンタ実際アイツのことどう思ってんの？
小さい頃からそうやって、アイツにぺこぺこしてきたわけ？」

トレイ「！誰から聞いた？」

俺が小さい頃の話題を出すと分かりやすく動揺して、眉間にシワを寄せる

デュース「チェーニャという奴からです」

トレイ「チェーニャ…そうか、彼奴か」

先輩が少し考えていると、次はグリムが口を開いた

グリム「つーかよぉ、リドルよりオマエの方が年上なんだろ？ビシッと怒ってやればいいんだゾ」

そうだよ。なんで叱ってやらねーんだよ

トレイ「勿論、必要があればそうするさ。でも…俺には、彼奴を叱ることなんて出来ない」

…は？意味分からねぇ。幼馴染みだから甘やかしてんのか？

エース「なんで！」

トレイ「…リドルの全ては、厳しいルールのもとで造られたものだからだ」

デュース「え…？」

オレら四人は、先輩の発言に驚く

その様子を見て、クローバー先輩が話し始めた