売れ残りなんて言わないで

残った方々にはなりたくない ページ9

女性A「え〜そうなんですかぁ？すごぉい！」

女性B「え、かっこいいですね〇〇さん♡」



何なんだ、こいつら。


明らかに胡散臭い女性陣、それに鼻の下を伸ばす二人の男。


ああ、キモチワル。






完全にアウェーな状態の私。

ああ、もう二度と婚活なんて来ねぇ。



パーティーが終わったらさっさと帰ろうと心に決めたとき、

司会の声が会場に響く。



司会「このあとの自由行動では、気になる異性とペアになって過ごしてもらいま〜す！
　
　ペアが組めなかった方も大丈夫！残った方々でもう一度この方式の談話会を結成します！」



え、それ。自由行動じゃないじゃん。もはや強制じゃん。


しかもなにそれその残った方々とかいう残酷な言い方。

とりあえず、誰でもいいから見つけなきゃ。







そんなとき、同じテーブルの一人に目が止まった。

そう、鼻の下を伸ばしていないまともな人だ。



そのひと…、確かジンさんと言っただろうか。

ジンさんはすごく居心地悪そうにしている。多分私の仲間だ。

顔を伏せているためよくわからないが、顔もそんなに悪くなさそうだ。
来ているスーツも地味だけど、スタイルも悪くないっぽい。



よし、あの人にしよう。

なんとしても、「残った方」だけは避けたい。

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