売れ残りなんて言わないで (ページ46)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:383,063 hit

その場所の名は、カオス。ページ46

・

「は⁉ユンギ？」
ナナ「オッパ⁉」

え…オッパ？

まって、情報量が多すぎ…。

混乱してる私に構うことなく、

私の幼馴染は

YG「A、結婚おめでと。ナナは、就職おめでとーう」

ー歯茎を見せて笑った。

・

「え、つまりユンギはナナちゃんの従兄弟ってこと⁉」

ナナ「そういうことなんです…」

確かに、ふたりとも白いし足も細いし。

でも、ユンギってナナちゃんほど高身長じゃないよね…？

YG「Aお前、今どうせ俺は身長低いと思ってただろ」

「は、はへ⁉め、滅相もない…」

バシッと言い当てられて、

そうだ、こいつはこういうやつだったなと思い出す。

・

「いつ来たの？」

YG「来たのは一時間くらい前。こっち来て男同士で喋ってた。」

どうりでジョングク氏の返信もなかったわけだ。

YG「で、みんなで飲まねぇ？って話になって。」

「いや、それはちょっと…。」

先程のみんなの視線を思い出して遠慮するも、

ナナ「オンニ、行きましょう！オッパも運ぶの手伝って！」

酔いが回って若干人の扱い方が雑になったナナちゃんに引っ張られ

私は皆のもとに向かった。

・

視線が怖い、だなんて心配も杞憂のまた杞憂に終わり、

たどり着いた先はまさにカオスの地だった。

そこでは、

酔った男たちが談笑している。

話はどうやら私の結婚を受けての

自分の人生の今後の話になったみたい。

その流れに乗るように、ジミンが口を開いた。

JM「あ、部長。実はお話があって…。僕、次の人事異動で経営部に異動願いだそうと思ってるんです」

「え？ジミン、異動しちゃうの…？」

かなりビッグニュース。

一緒に今まで働いてた分寂しいな、と思っていると。

部長「ん…？聞こえなかった。悪いがパク君、もう2回言ってくれんか？」

YG「せめてあと1回で聞く努力しろよ」

頭のネジがなめこになった部長に、

ユンギの切れの良いツッコミが入る。

部長「で？なんと言ったかね？」

JM「あの、人事異動の願い届を出そうかと…」

部長「おお、寂しくなるが俺は賛成だ。ただ、部長がなんというか…」

HS「じゃあお前誰だよ」

あ、闇ホソク発見。

部長「まあいい。ピッグになって帰ってこいよ」

TH「ピッグは豚だよ！」

食い気味にテヒョンが叫ぶ。

そのとき、部長の電話が鳴った。

部長「はい、ほたるの里キャンプサイトです」

「お前はスタッフか。」

いけない、私まで思わず突っ込んでしまった。

・