売れ残りなんて言わないで (ページ4)

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元旦那に人生相談をした話ページ4

NM「へえ〜、それで？その婚活パーティー参加するの？」

「う〜ん、どうしよっかな。なんとなくそういうところでの出会いって嫌なんだよね」

NM「参加したほうがいいんじゃない？俺が言うのもアレだけど。」

私今、元旦那に人生相談してます。

こうなったのは、遡ること1時間前…。

「ただいま〜」

居酒屋から帰ってきて、手を洗ってからビールを取り出す。

私は缶ビールより瓶ビール派だ。

誰かと過ごせばこの虚しさは薄れると思ってたけど、

どうやら、真逆。

余計虚しくなってくる。

「婚活パーティー、かぁ…」

私は、さっきユンギからもらったチケットを眺めた。

4月18日、金曜日午後7時から。なんだ、もう2週間後じゃん。

初めの1時間はグループで談話、その後は自由行動だそうだ。

「へえ〜キムホテルでやるんだ」

キムホテルというのは国内有数の高級ホテル。

日本で言うなら・・・、帝国ホテルみたいなとこ。

行こうかな、という気持ちが少し出てくる。

でもなぁ、私ああいうところでの出会いって好きじゃないんだよね。

「ん〜どうしよ。」

申込期限は明後日。ソファでグダグダ悩んでると、

私のスマホが鳴りだした。

「はい、Aです」

早押しクイズのような速さで電話に出る。

NM「お〜、A。久しぶり〜、お誕生日おめでとう」

・・・元旦那だった。

「お、おう。久しぶり、ナムジュンさん」

ウブな柔道部員のようになってしまう。

NM「なにそれ、ウブな柔道部員の返事じゃん」

言われた。

NM「元気にしてるの？Aは。」

「ん〜まあぼちぼち。一人バースデーで売れ残りのケーキ買ったよ。」

NM「なんかやだね、それ」

なんてストレートなんだ、この男。

「ナムジュンさんは？どう、日本は。」

NM「まあ、そんなに韓国と変わらないかな。」

そんなことより、と語気を強めるナムジュンさん。

NM「俺のことよりさ、A、誕生日何ほしい？」

当たり前のように聞いてくるナムジュンさん。

「え、なんで？別れた元妻に誕プレ送る？普通。」

NM「えー、送るよ。だって俺たち仲悪くて別れたわけじゃないじゃん」

なんでもないように言ってるけど、ふつう送らないよね？

え、私がおかしいだけ？