売れ残りなんて言わないで (ページ27)

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前歯をしまっとけ。ページ27

ナナ「こんにちは、チェ・ナナと言います。今日から営業部でお世話になります、よろしくおねがいします！」

そう言ってペコリとお辞儀する新入部員のナナちゃん。

やっと…！やっと！

我が営業企画部に、女性社員が来てくれた！涙

いやね、今までうちにいたのはさ。

部長「いやぁ、ナナちゃんはスタイル抜群だねぇ」←うぇ、変態。

HS「よろしく！なんかあったら聞いてねー！」←陽気(時々、闇)

JM「わ！ナナちゃん若ーい！」←若い子大好き(どうせ私はババアですよーだ)

TH「あ、連絡先教えて？ってか、コーラ好き？」←四次元＆コミュ力おばけ

JK「‥………っ///」←万年闇

こいつらなわけで。

まあ、営業企画部っていうのが、

数字を頻繁に扱かったりするから男性が多い、っていうのもあるけど。

あとは、女性社員の寿退社とか。怒

なわけで、ナナちゃんが入ってきてくれて、

嬉しいAであります！

そして。

部長が言う通りナナちゃん、スタイル鬼だ。

私だって167あるけど、全然目線が違うくらい背高いし。

足も細すぎず、でもスラッとしてて。

真っ白な肌はマシュマロみたい…

ってあれ、もしかして私変態？

一瞬頭にそんなことがよぎるけど、

ちがうよね？ウン。

そんなことを一人で考えてるうちに、

TH「ねえ、コーラ好き？ってばぁ！」

HS「どこ出身なの？」

JM「誕生日いつ？」

早速質問攻めにあっているナナちゃん。

かなりお困りの様子。

ここは救ってあげなきゃ…と思った時、

私はある重大なことに気づく。

JK「…」

そう、ジョングク氏が！喋ってない！

普段あんだけ私をおばさん扱いしてるくせに、

入社した若い子には興味なしかい？

そう思って改めてジョングク氏を見ると、

なんとそこには…

JK「…っ！///」

照れジョングク氏、はっけん。

なんか、

口ポカンとあけて、

ほっぺ真っ赤だし。

かわいい前歯が丸見え…。

…さては。

ジョングク氏よ、

ナナちゃんに…。

惚れてるな？

うひょひょ。女の勘を舐めるでない。

そうかあ、ジョングク氏が恋かぁ。

そうやってニヤニヤしてると、

JK「A先輩、顔がキモいです」

いつもの真顔に戻ったジョングク氏。

「…な！これが元の顔だよ！悪いかね！」

言い返さずにはいられない私なのでした。