売れ残りなんて言わないで (ページ38)

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逆ですよページ38

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「なんか食べる？って言ってもカップラーメンしかないけど」

JN「あ、食べる！カップラーメンめっちゃ好きなんだよね」

おそらくキム家のトイレぐらいの広さであろう

我が家の居間に腰を下ろすジン。

財閥令息ながらカップラーメンが好き、って

考えるだけで笑える。

卵かけご飯も作るっぽいし

意外と庶民の食べ物も好きなんだ、

と思うと面白い。

一生懸命ふーふーしてるジンを見て、

思わず笑みが溢れた。

ふわっ。

ふいに、ジンの匂いが広がる。

何事かと思って前を見れば、

JN「良かった。笑ってて安心」

とジンが顔を覗き込んできていた。

うわ、イケメン。

見惚れないうちに、慌てて返答する。

「ジンのおかげだよ。会いたかった」

ラーメンが美味しいからね。

JN「…。」

あれ、ジンの反応がおかしい。

少しの間があって、ジンが口を開いた。

JN「A、君多分考えてることと話してること逆になってる」

「…え。」

ほんのり顔を赤くさせながら、

でも楽しそうに指摘するジンに私は赤面。

「あー！もう聞かなかったことにして！」

目の前で手をブンブンさせていると、

いきなり、

目の前が真っ暗になった。

かすかに香るジンの匂い。

トクトクと音をたてるジンの心臓。

ああ、抱きしめられてるんだな、とわかった。

「…じ、ん？」

問いかけても、彼は返事をしない。

JN「Aのせいだからね。可愛すぎるのがいけない。」

早口でまくし立てるように言うジン。

「…///、かわいいだなんて」

思わぬジンの言葉に私の心臓までうるさくなる。

じっとしてられなかった私は、

「やめてよ、恥ずかしい」

そう言いながら、

ぎゅ、と強くジンを抱きしめた。

私はジンが好きだ。

そう実感した瞬間だった。

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