2話 ページ4
A「よいしょ。これで全部かな。」
学園に着いた後私は寮へ行き部屋の鍵を貰って荷物を運んでいた。
イナリ(以下in)「お疲れ様です、お嬢様。」
この子は私の専属メイドのイナリ。
私が赤ちゃんのときからお世話してもらっているメイドで、姉のような存在だ。
いつも狐のお面をつけていてそれが彼女のトレードマークみたいなものだ。
A「お疲れ様。イナリ、入学式って何時から？」
in「今から１時間後くらいからです。」
A「まだ時間あるし、学園内を見て回ろうかな。」
in「わかりました。」
入学式まで時間があったため、学園内を見てまわった。
とにかく広い。
迷子になりそうになりながらも、学園内を探険していく。
in「お嬢様、この先は図書館があるそうですよ。」
A「本当！早く行こ！」
前世では本というものがなかったから、私は本が大好きだ。
前世では知らなかったことがたくさん書かれていて、とても面白い。
家の書庫にはなかった他のジャンルの本がここにはたくさんあるだろう。
図書館に着いて扉を開けると、中はとても広々としていて天井は吹き抜けで、壁一面に本がズラッと並べられている。
A「わー！スゴイ!こんなに本があるなんて、どれから読もうかな？うわー、迷う。」
in「お嬢様、お静かに。」
A「あ、ごめん(^-^;」
in「にしても、すごいですね。一体何冊あるんでしょうか？」
A「何万で収まる？いや、何百万？これ、全部読みきったら世界一の知識人になるね。」
私たちが本にみとれていたら、
??「や、やめ………。」
??「うるせー！」
ﾎﾞｺｯ ﾄﾞｶｯ
A&in「!!」
静かな空間に鈍い音が響いた。
音がしたところへ向かってみると、そこには4、5人の生徒たちが１人の生徒をいじめていた。
A「何をしてるのですか！」
あまりにもひどすぎる光景に見ていられなくなった私は声を荒げてしまった。
mb1「あ"？なんだ、お前？邪魔すんじゃねぇよ！」
A「今すぐこんなしょーもないことやめなさい。でないと、あなた方の命の保証はありませんよ。」
mb1「はぁ？女のくせに生意気だな！おい！こいつをおさえろ！」
mb2、mb3「「はい！」」
mb2、mb3が私をおさえようと掴みかかってきた。
??「に、逃げてください！」
in「お嬢様っ！」
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作者名：ミツルギ | 作成日時：2022年5月8日 2時
