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対して癸七子は至って冷静な顔で、
「恋愛的な好きじゃないですよ。推しとして、大好きなんです」
「推し？」
「大切な人って意味です」
柔軟体操中、「好きな人はいるの？」と話を振られたとき、真っ先に思い浮かんだ善逸の魅力を語りに語りまくった。
その結果、甘露寺は大興奮。
グイグイと質問責めにあったのだった。
(その時ちゃんと恋愛的な好きじゃないって言ったはずなんだけど…………可愛いから許す)
ずずっとお茶をすする。
パンケーキとお茶の組み合わせも悪くないなー、と思っていると甘露寺は頬に手を当てて首を傾げた。
「そう……。
でも間違ってたらごめんなさいね、私にはあなたが善逸くんに恋していると思っちゃうのよね。
だっていっぱいその子のこと話してくれるんだもの。キュンキュンするわ！」
「恋…………さあ、どうなんでしょう？
善逸くんにはドキドキしないっていうか……一緒にいて楽しい知り合い、って感じです。
だから恋と言われてもピンとこないんですよね。それに──」
「それに？」
ごっくんと咀嚼したパンケーキを飲み込み、癸七子は続ける。
「──それに、善逸くんには禰豆子ちゃんっていうめちゃくちゃ可愛い女の子がいるので」
──その言葉に、蜜璃さんは不思議な反応を見せた。
「……??」
少しだけ困ったような笑みに、悲しそうな色。
私を憐れんでいるような雰囲気だ。
その反応が理解出来ず、癸七子は首を傾げた。
(あれ？なんでそんな色を出してるんだろう……。私、なにか変なこと言ったっけ？)
「蜜璃、さん……？」
「…………いいえ、なんでもないわ。
それより、癸七子ちゃんがそんなに褒めるなんて。禰豆子ちゃんって子は本当に可愛いのね！詳しく教えてくれるかしら！」
「もちろん！彼女めちゃくちゃ可愛いんですよ！
まずですね──」
それから禰豆子ちゃんの話題へと変わり、善逸くんの話が上がることはなかった。
そのまま始まった午後の訓練も、午前と同じメニューだった。
柱による地獄の柔軟体操の効果は絶大で、1日で伊之助くんと並ぶくらいの柔軟性を手に入れた。
鼓屋敷のときに披露してた、背中を大きく反らせて足の間から顔をのぞかせる意味不明のブリッチが出来てしまったときは、ついに私も人間卒業か……と割と本気で思った。
．
訓練2日目。
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雛月りな(プロフ) - 白黒虎さん» わあああありがとうございます！今日中に更新出来ると思うので楽しみにしててください！応援ありがとうございます！！ (2019年11月26日 12時) (
レス) id: 6c5cdc2389 (このIDを非表示/違反報告)
白黒虎 - 早く続きが読みたいですが、出来るまで待ちます！！頑張ってください！！！ (2019年11月26日 6時) (レス) id: 126a3885c8 (このIDを非表示/違反報告)
雛月りな(プロフ) - むいたん！さん» コそう言って頂けてすごく嬉しいですし、書く原動力になります！コツコツ更新できるように頑張ります。 (2019年11月24日 22時) (レス) id: 6c5cdc2389 (このIDを非表示/違反報告)
むいたん！ - 内容が濃くて凄く面白いです！次の更新楽しみにしています！♪ (2019年11月24日 10時) (レス) id: 9146c62b5e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年10月3日 2時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛月りな | 作成日時：2019年9月29日 18時
