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全力で首を左右に振り、それ以上尋問、もとい問い詰められる前に話を反らす。
「集中が切れた時、呪符の師匠……
受け取るために一度稽古を抜けてもいいですか？」
「それは構わない、が。連絡だと？」
「はい、
実際に体験してもらったほうが早いですね」
そう言って、癸七子は伊黒相手に“思念通話”を発動させた。
『小芭内さん、聞こえますか』
と、脳内に語りかければ、目の前にいる小芭内さんは驚きと──
『ひっ!?』
──怒りのこもった眼光を放っていた。
怒髪衝天の域である。もはや殺気である。
(な、なんで!?驚かせたから!?
いやそれにしても恐っ、超恐っ。逃げた方が良いわこれ)
「……と、とまあこんな感じで連絡が来たんです。
そ、そろそろ行かないと椋明の師匠に呪われるのでし、失礼します」
軽く一礼すると同時に“
……背後から突き刺さってくる殺気が人間の域じゃなかった。
．
空間の歪みへ飛び込めば、景色は
視線を動かせば、近くに見慣れた家があった。
師匠の家だ。
その家の前には、同じく見慣れた左目を髪で隠した女性と、見慣れぬ
(黒い狐の面の人は……刀鍛冶か)
「久しぶり師匠、その隣にいるのは刀鍛冶さんですね。
初めまして、瞳原癸七子と申します」
二人の前へ歩み寄る。
すると、黒い狐の面の刀鍛冶は「へえ」と感心したような呟きをこぼした。
「へえ、
「その言葉だと、あなたが師匠と前からの知り合いみたいに聞こえますが……？」
首を傾げながらそう言うと、今度は黒い狐の面の男も首を傾げた。
(？なんで？)
男は顔を戻すと、椋明の方を向いてなにかを耳打ちした。
(口元を隠されていて、読唇できない……)
たびたび師匠が「あァ」と頷いている。そのたびに男からほのかに呆れの色が醸し出されている。
一体なにを話してるんだろう。
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雛月りな(プロフ) - 白黒虎さん» わあああありがとうございます！今日中に更新出来ると思うので楽しみにしててください！応援ありがとうございます！！ (2019年11月26日 12時) (
レス) id: 6c5cdc2389 (このIDを非表示/違反報告)
白黒虎 - 早く続きが読みたいですが、出来るまで待ちます！！頑張ってください！！！ (2019年11月26日 6時) (レス) id: 126a3885c8 (このIDを非表示/違反報告)
雛月りな(プロフ) - むいたん！さん» コそう言って頂けてすごく嬉しいですし、書く原動力になります！コツコツ更新できるように頑張ります。 (2019年11月24日 22時) (レス) id: 6c5cdc2389 (このIDを非表示/違反報告)
むいたん！ - 内容が濃くて凄く面白いです！次の更新楽しみにしています！♪ (2019年11月24日 10時) (レス) id: 9146c62b5e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年10月3日 2時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛月りな | 作成日時：2019年9月29日 18時
