第一章：全てを捨て置いて�� ページ8
怒濤の風圧が、瓦礫さえも吹っ飛ばした。何とかそれに耐える。
時間終了のお知らせが耳に入った。
しかし……今はそんなのはどうでも良いほどに、私には余裕が無かった。
喘息そのものの激しい呼吸。血の所為で赤く染まった視界。 耳も尻尾も力なく垂れ下がっている。
何処にも、力が入らない。
暴走してないのは、奇跡に近い。
直ぐに限界がきた。長いようで、倒してから５秒しか経っていなかった、短い間。
一言も言葉を発することなく、苦悶の声を出すことなく……私は意識を失った。
その直前、脳裏を掠めた昔の思い出――
『妖華、お前は俺の希望だ……』
『……嬉しい、ありがとう、ショート……』
『えへへ、私、頑張るね。ショートの光になってみせるから』
――しょー…………、と…………………
―――――――――――――
雛月りなです！ こんな所からでスミマセン！
いやぁ……文字クソ多いよね。読んでる方すげぇな、とマジトーンで思いながら書かせて頂いてます。
こんな文字数あったら書籍じゃないと無理私。
……っと、それは置いといて。
早くもお気に入り登録っ……ありがとうございます！！
めっさ嬉しいです！
そしてここまで目を通して下さった寛大なお心をお持ちな読者様にお願いがあります。
どうか評価をお願いしますッッ！！！！！！！(懇願)
―――――――――――――
――再び目を覚ましたのは、それから３日後のお昼だった。
一番始めに視界に映ったのは、天哉くんの嬉しそうに驚いていた顔だった。天哉くんには悪いけど、笑いそうになった。大声で名前を呼ばれ、久々に活動した耳には少々痛かった。
その後、看護師を呼んでくれて、軽いバイタルチェックを受け、医者に「15歳が限界越えてまで個性を使うんじゃない」と説教された。
……先生、なら試験にとんでもないやつ出してきた学校にもそれ言ってください。そしてそっちから金踏んだくっといて。(いやお金には困ってないけど)
それが終わって、天哉くんから意識を失った直後の話をしてくれた。と言っても、彼も所々他から聞いた話だそうが。
意識を失った直後の出来事。どうやら、私以上に重傷を追った受験生がいて――と言うより、説明会の時に注意していたあの緑の縮れ頭くん――最初にそっちをリカバリーガールが治したあとに私の所に来たそうだ。――しかし、個性《リカバリー》は相手の体力を使って治癒を活性化させるもので、
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黒猫 - 焦凍君と妖華ちゃんの関係が今後どのようになるのか気になります。更新頑張ってください！！ (2019年1月29日 8時) (
レス) id: 08222d2249 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛月りな | 作成日時：2017年8月15日 14時
