【鬼滅の刃】転生したので暗躍しようと思います

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修行中、私が水の呼吸を会得していることは言わなかった。精度は低いし、面倒なことになること確実だったから。

初めてを装って型を放った時、驚いた気配がしたし、疑いを向けるような目をされたけどワタシナニモシリマセン。

そんなこんなで修行していたある日、突然こんなことを言われた。

「太刀筋に変な癖がない。剣術を習ったことがあるのか」

「いえ鱗滝さんが初めての指導者です。弟子になる前は独学でした。剣道なら何度か目にしたことはありますけど……」
あとアニメとか漫画でしか見たことない。

私の言葉を聞くと、なにやら考え込み始める鱗滝さん。
一体なにが疑問なんだろう。すぐにその姿勢を解いたと思ったら、私の身の上について質問し始めたので、母から聞いた話と、修行したことで更に目の良さに磨きがかかったことなど、できる限り全てのことを話した。


あ、そうそう。目、本当に良くなったんだよね。筋肉の僅かな動きもはっきり分かるし、呼吸の仕方も丸見え。更には人の気配を色で見れるようになった。炭治郎くんや善逸くんみたいですごく嬉しい。

ムフフ、と内心ホワホワさせていると鱗滝さんは驚いた気配の色を見せた。

「お前は鏡の呼吸の使い手の家系だったのか。それなら刀身が透明なのも納得がいく」

「鱗滝さん……鏡の呼吸を知ってるんですか？」

ここに意外な伏兵が。
鱗滝さんが知っていたら是非教えて欲しい。代々受け継いでいた呼吸らしいからどんなものか気になるし、出来たら蘇(よみがえ)らせたいと思っている。一応、子孫だし。

「いや。儂もよく知らない。噂程度だが目で相手の動き全てを見切り、呼吸や型でさえも完璧に再現する呼吸だと云われていた」
「だから略奪の呼吸……ですか」
「伝承程度だが、そうだな」

ナニソレウチの家系エグい。
それ実質全部の呼吸会得出来るってことじゃない？育手要らずて。
呼吸は向き不向きがあるらしいけど、全てを完璧に再現する鏡の呼吸なら関係ないのでは？
それって最強なのでは？
むしろ柱になれなかった先祖一体どうした？

「お前は目が良い。一族の特徴を受け継いでいる。お前に会うのはきっと鏡の呼吸だろう」
「えー！折角水の呼吸 漆ノ型まで会得したのにですかっ?!」
悲しい、ここまで来たのにそれは悲しすぎる。

「勘違いするな。ただ修行方法を変えるだけだ」
「修行方法を？」
「ああ」


一体どんな……？
嫌な予感がする……
そして次の瞬間、鱗滝さんはとんでもないことを言った。

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