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ミツバ「総ちゃん見て見て!
さっきそこで手にタトゥーシール貼って貰ったの!
·····あら、総ちゃんと坂田さんは?」
『あー、二人は連れション(嘘)』
瞳をキラキラさせながら駆け寄って来たミツバさんはこの場に居ない二人に首を傾げた
適当な嘘で誤魔化せば、仲が良いのねと笑いながらも少し眉が下がっている
なんかごめん。
『ミツバさんもそろそろ休もうか。
二人が戻ってくるまでそこでジュース飲みながら座ってよう』
ミツバ「そうしようかしら。
でもジュース飲むならタバスコ持ってくれば良かったわ」
『(タバスコ持ってこなくて)全然大丈夫ッッ!!』
飲み物ですら激辛にしようとは、ミツバさん恐るべし。
暫くは飲食に気を付けなければ。
今タバスコを持っていないミツバさんにヒヤヒヤしながらジュースを渡すと二人で腰掛けてジュースをあおる
ちゃんと甘くて安心した。私の安心感の基準こんな低かったっけ?
すると隣でふふ、と楽しそうな笑い声が聞こえた
『なんで急に笑ってんの?』
ミツバ「ふふ、ちょっと懐かしいなって。
Aちゃんとこうやってゆっくり話したのはいつぶりなのかしら」
『さぁ?最後に話したのは私達が武州を出た時じゃない?』
その話に触れて自然と右手が赤い結紐に伸ばしていた
私の髪の毛と一緒にゆらゆらと揺れる結紐に少し癒やされる。
こうやっていつも私を安心させてくれるのは、この結紐だったっけ。
『·····ねぇ、ミツバさん』
ミツバ「なぁに?」
『ミツバさんはさ、怒ってないの?』
何が、とは言わないけど
自分の選択に後悔はないようにしたいし、後悔していないけど、少しだけ気になるミツバさんの気持ち
あの日、武州にミツバさんを一人残して旅立った私達に対しての気持ち―――
返事を待つようにジッと見ていればちょっと見開かれた紅い瞳と目が合う
暫くするとその真ん丸い瞳は、フッと細まった
ミツバ「やっぱり、Aちゃんは変わらないわね」
『何が?』
ミツバ「そうやって自分の意志を突き通しながらも、他人を思いやれる所かしら?」
ゆっくりと私の顔に伸ばされた手のひらは頬に添えられた
ひんやりとした温度に少しビクッと肩が跳ねた
ミツバ「私はAちゃんのそういう所が、昔っから大好きだった」
昔話した時から、会ったときから、ずっとずっと__
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バナナ(プロフ) - honoさん» お待たせしてごめんねぇぇ…すごい時間かかったけど戻ってきたよぉ、お話書くの頑張るねぇ……。コメント、ありがとございますぅぅ!! (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - み○きーさん» うわぁぁあん、こんなに長くお待たせしてしまってごめんなさぃぃ…続き待っててくれてありがとぉ……コメントもありがとぉぉ…… (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - よのやさん» たいっっへん長らくおまたせしましたァァァ!!!ミツバ篇、感動の回になるようにお話を考えますので、何卒、何卒ぉぉ…!あったかいコメントありがとうございますぅぅ!! (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
hono - このお話、大好きです︎🫶🏻更新待ってます!! (2023年4月10日 2時) (レス) @page38 id: 7d61f04700 (このIDを非表示/違反報告)
み○きー - 続き楽しみです!待ってま〜す! (2023年3月31日 22時) (レス) id: e1b7b0a3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バナナ | 作成日時:2022年4月6日 21時