女だけど真選組総長やってますが何か？ ４

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皆さんどーも。


現在仲良くお手々を繋いで(笑)ライブハウスへ直行中の紅木Aだ



前回クソダササングラスかけたお兄さん補導したら何故か保護することになり、プラスで道案内まですることになって今に至りる





正直物凄く帰りたい

だってお兄さん普通にイケメンだけど、黒いロングコートに三味線を背負っていて、尚且クソダササングラスかけてるんだよ？



隣で歩くのが恥ずかし―――――――







『痛だだだだだだ！！
エッちょっと待って、なんで手を握り潰されてんのぉ！？？』



「なんか貶された気がして」





え、そんな理由で握り潰されたの私？
何も言ってないのに！？


なんて思いながらも痛みで言葉に出来ない私は、必死に手をブンブン振ってお兄さんの手から逃れた

やっとのことで離れた手を見ると赤い跡がくっきりと付いている




『あ〜ぁ、私の白くて綺麗な腕が·····』



「？？
主のどの部分が綺麗なんでござるか？」



『こっからここまでの、細くて華奢な綺麗な腕(笑)が今にも殴りかかる勢いでぇーす💢』



ちょっと巫山戯ただけなのにマジレスしやがったよこのお兄さん

心底分からないというような顔を向けられた私は握りしめた拳をフルフルと震わせた


けれど道端で急に男を殴り飛ばすとか修羅場確定
況してやイケメン殴ったら私が全国の女性に５６される

嫌だ私はまだ死にたくない。









·····と此処で、２つ目の信号についた私はお兄さんを引っ張って角を右に曲がる

もう少しで私はお役御免
この迷子になった二十代を連れた道案内も終わるってわけだ









『あ、そういえばお兄さんはなんでライブハウスに向かってんだ？
三味線背負ってるしライブすんの？
和楽○バンド的な』



「いや拙者のライブではなくて、お通殿のライブでござる」


『へーそうなんだ〜やっぱりねぇ·····


えッ？？？？』



思いもよらなかった発言に首をグリンと横に向けると、“何か？”とでも言いたげなお兄さんと目が合う


いや何か、じゃなくてさ？









『お兄さんアイドル親衛隊なの！？
ロッカーみたいな格好してんのに！？？』



「主はちと偏見が激しすぎではござらぬか？」




そうじゃなくて、と続けるお兄さんに耳を傾けながら勢いよく振り向いたせいで痛む首を擦る
あれ、これ首取れてない？ちゃんとついてるかな？

だなんて集中していると話を聞けと言わんばかりに頭を叩かれた


ごめんって。

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