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〜NO SIDE〜
『ぅがッッ!』
背後から攻撃を受けたAは、
屋敷の襖を突き破って倒れた
それと同時に木材やら紙材が壊れるような音が響く
攻撃を諸に食らったが、幸いなことと言えば左胸に付けられている皿は割れずに済んでいた事だ
ジェシカ「ちょっとちょっとぉ、こんな一発だけで寝ちゃうの?
案外大したことないのね〜、真選組も」
文句を言いながら部屋に上がったジェシカは、背中に受けた攻撃が響いて動かないAの頭を掴むと、自分の正面まで持ち上げた
時折Aが苦しそうに呻くが、構わず話を続ける
ジェシカ「貴方、坊っちゃんの秘密にも気付かずに男だらけの道場に乗り込んできた訳?
巫山戯るのも大概にして頂戴。
坊っちゃんはねぇ、女である事を伏せて男として育てられてきたの。
次期当主として、女を捨てて男として生きてきた。
だからこそ強さを手に入れた。
ワタシもそう、男のくせに名前が女みたいだとか何度も指を指されて生きてきた。
でも坊っちゃんは体は男、心は女の中途半端なワタシを拾ってくれた。侍としての強さを教えてくれた····
なのに!」
自分の過去、そして柳生九兵衛の過去を頭に浮かべたジェシカは右手に握る木刀を更に強く握りしめた
それに比例してAの頭を掴む力も増していき、目をカッと開いた
ジェシカ「女も捨てられる覚悟のない半端者が、侍なんて一丁前に名乗ってんじゃないわよぉ!!!」
未だ無抵抗にぶら下がるAの皿を目掛けて木刀を振り翳した―――――
『―――うるせぇよ』
「何····グハァッ!!」
皿と木刀が触れ合う寸前
ようやく言葉を発したAは足を前後に動かして勢いを付けると、ジェシカの顔を目掛けて蹴り上げた
その足はジェシカの顎に直撃し、その巨体を吹き飛ばしていく
『テメェの過去なんざつまんな過ぎて寝落ちしかけたワ。
こんなんだったら土方の説教聞いてた方がまだマシだ。
いや、どっちも嫌だけど』
のそのそと歩き出したAは、自分が吹き飛ばした巨体の元へ歩いていく
ジェシカはというと、先程とは形勢逆転
塀にぶち当たって倒れていた
『女がどうとか男がどうとか説く権利も説かれる筋合いもねェ。
だがなァ····
私の侍としての道を否定される覚えは一ミリもねェ!!!』
倒れてるジェシカを見据えながら叫ぶその瞳は、正に血に飢える獣のソレだった
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バナナ(プロフ) - RIOさん» しまったァァァ!!お嬢ちゃんとおりょうちゃん間違ってたァァァ!!!間違いの指摘ありがとうございます!!他にも間違いがありましたら是非教えて下さい!こちらこそ辰馬さんの大事なシーンをぶち壊してしまい気を悪くさせてしまったら大変申し訳ございませんでした! (2022年4月10日 0時) (レス) id: 9fef7d0f5b (このIDを非表示/違反報告)
RIO - コメント失礼します。すごく好きですこの話!あと坂本さんの名前、龍馬じゃなくて辰馬ですよ。それとなんで夢主のこと「おりょうちゃん」って呼ばれてたんですか?たしか、おりょうちゃんはお妙さんの同僚の方だった気が…(気を悪くされたら申し訳ありません) (2022年4月9日 23時) (レス) @page50 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - ちょこれいと。さん» ありがとうございます!更新がかなり不定期なので迷惑を掛けますでしょうが、これからも応援宜しくお願いします! (2022年2月20日 16時) (レス) id: 9fef7d0f5b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれいと。 - コメント失礼します!深夜に一気見しましたが、とても面白かったです!これからも応援するのでゆっくり、バナナさんのペースで頑張ってください! (2022年2月20日 2時) (レス) id: 0778896131 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - 零さん» こちらもコメント嬉しすぎてわーーーってなりました!面白いと思っていただけて良かったです! (2022年1月17日 20時) (レス) @page26 id: 9fef7d0f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バナナ | 作成日時:2022年1月16日 14時