女だけど真選組総長やってますが何か？ ４

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屋敷の奥へ消えて行く二人の背中を見て土方と総悟も屋敷に向かって歩き出し、それぞれ新八に言葉を残して行く





土方「言っとくが俺はテメェの味方じゃねーぞ。


偶々喧嘩相手が一緒なだけだ」



沖田「ベタじゃない？ベジータ気取りでさァ。


あのままさり気なく仲間になるつもりですぜ」



『土方の恥ずかしいセリフ取ったり〜。


次の飲み会で皆に広めよーっと、新八も一緒にな』




お妙を取り戻したら宴会が開くだろうしね、主に近藤さんが


まだ取り戻してすらないけど頭の中は既にお酒を飲む気分になってきた


まだ昼間なんだけどさ










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だだっ広い柳生家の屋敷を何分もかけて歩き回ると、奥の道場から何やら騒がしい音が聞こえて来た


皿が割れる音やら机が壊れる音やら、“男性○”とかいう暴言やら




てか男性○って何？悪口なの？






そんな入りたくない雰囲気全開の道場へ一番乗りで入ってしまったのは神楽


扉の先にはモメてる３人と黙々とご飯を食べてる男の姿があった






「オババの野郎、新鮮な卵用意しとけと言っただろーが！
また黄身が崩れたぞ、ちょっとスーパー行って来る」



「ちょっと落ち着いて下さい東城さん、食べ物くらいで」



「うるせぇ全身 男性○！」









どうやら東城とやらが卵かけご飯を作ろうとしたらしいが、卵が古かったのが気に入らなかったらしい


そして東城がひっくり返した卵かけご飯は綺麗な線上を描き――――





神楽「・・・」




沖田「おいチャイナ、股から 卵垂れてるぜ。

排 卵 日か？」



道場に入った神楽の頭へ落っこちたのだ


頭に米粒とお椀を被り、垂れてきた卵白は神楽の股へ付いている


取り敢えず総悟、お前はデリカシーというものを何処へ捨ててきたんだ



神楽「うおぉぉらァァ！！！」 ＿＿ﾄﾞｶﾞｼｬｧ







すかさず神楽は総悟の顔面を掴んでモメている３人に向けてぶん投げた




土方「···今のは総悟が悪い」








総悟「痛てて、

何しやがん―――」 ((ｼﾞｬｷｯｯ






なんで投げられたか分からないとでもいう顔の総悟が起き上がると同時に、首筋に突き付けられる３本の刀




道場にいた３人の男によるものだった









「いや〜、よく来てくれましたね、道場破りさん？」




そう言って出て来たのは卵かけご飯をぶん投げた東城って奴

いかにもセレブって風貌だが、こいつが卵かけご飯ぐらいで大騒ぎしていたのか疑った

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