女だけど真選組総長やってますが何か？ ４

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土方「はぁ〜あ、おニューだったのにぃ・・・・」





屯所に帰ってすぐに縁側に座った土方は、数分前からグチグチと文句を垂れていた

周りにも哀愁が漂ってる









沖田「土方さん、これで喧嘩負けんなァ二回目ですか」



土方「負けてねェ、剣にヒビが入っただけだ」



沖田「万事屋の旦那には剣を折られてましたよねィ、ありゃ負けでしょ」



土方「負けてねェ、喧嘩は心が折れない限り負けた事にならねェ」



『いい歳こいた大人が何意地になってんだ』




どうやら何がなんでも負けを認めたくないらしい土方は負けてねェ、と言い張っている




沖田「流ッ石土方さんだァ。
目の前で隊士が十人がやられたのに心が折れねェなんて、憧れるぜその図太さ」




土方「どーせコレ使い物にならねぇし折っちゃおうかなー、お前の首落として」




沖田「わー、土方に殺されるぅ〜。
助けてくだせェAさん」



『止めろ、今私に振るな』




巻き込まれるだろーが、めんどくせぇ、 とだけ言い残して剣を向けられている総悟からテレビに目を向ける


薄情だとか考えてる場合じゃない、そんな事言ってる奴はいつか死ぬぞ



しかし、私に見捨てられて本当の危機を察知した総悟は至極真剣な顔をして話題を変え始めた





沖田「それより土方さん、峰打ちじゃなきゃ全員命取られてるところでしたぜ。


相手は柳生の者とか」



『あ。
そういやアイツ、柳生九兵衛って名乗ってたな。
で、どういう所なんだ？その柳生の道場』



沖田「柳生家と言やァ、将軍の指南役を仰せつかってた程の名家。



天人が来てから剣術は零落する一方だというのに未だその華麗なる技を学ぶ為、門を叩く者も多いとか。



これの次期当主となるが柳生九兵衛。
小柄でガキみてェな面した野郎らしいですが、とんでもねェ神速の使い手で柳生家始まって以来の天才と言われてるらしいです」




『ヘェ〜、総悟の割には詳しいな』



沖田「逆に知らなかったんですかィ？」



『・・・・・・し、しし知ってたしそんくらい！

ホラ、柳生家でしょあの有名な！！(汗)』






ちょ待て、二人してそんな目で此方見んじゃねェ

お前らに哀れまれると減るだろ、私の何かが！！

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