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『·····で、何やってんすか、アンタ』
近藤「何って、こうやってカブトムシを誘き出してんだよ。
こうすれば、甘いハチミツに釣られて奴らも寄ってくるだろう」
『ハチミツで呼び寄せるのは分かった。
でもなんで体に塗りたくってんだよ!!』
カブトムシ取りの依頼が来た翌日
真選組総出で森に出動し、カブトムシを探し始めて時間が経つが、瑠璃丸どころか普通のカブトムシすら見つからない
そこで現状の報告をする為に近藤さんの元へ行ったが、何故かハチミツ塗れになっていたのだ
ハチミツで誘き寄せる作戦はいいのだが、塗る所が間違ってると思う
昨日のハチミツはこの為に持ってきたのか
『···はぁ、やってらんねーよ。
おい土方、そっちはどうだ?』
話が通じないと思われる近藤さんは放っておいて、土方に目線を移す
((ブチュッッ・・・ヌチャァ
『······何やってんだ、アンタ』
土方「何って、カブトムシ誘き出してるに決まってんだろ。
こうすれば奴らもマヨネーズの匂いに釣られて寄ってくるだろ」
『だからって何故マヨネーズ!?』
マヨネーズの匂いに釣られるって何?
マヨネーズに誘き出されるカブトムシなんて世界に一匹も居ないと思うんだけど···??
『あれ、なんか目眩してきた』
近藤さんも土方もアホらしい事やってるし、総悟はこの森に入った時から忽然と姿を消していたし。
ヤバい、凄い帰りたい!!
((ズドォォォォンンン!!!
あまりの頭の痛さに死んだ目で空を仰いでいると、何処からか重々しい音が森中に響いた
土砂崩れかなにかか?
取り敢えず、火事が起きてたりしたら瑠璃丸が危ないので音源の元まで走っていくと見慣れた銀髪と赤髪、それとメガネが見えた
その視線の先には、無駄にリアルなカブトムシの着ぐるみを着た総悟が居た
なんか起き上がれなくて困ってる様だけど―――
『何それ、着ぐるみの手足も動いてんだけど。
気持ち悪ッッ!!』
沖田「見てねぇで助けろィ」
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作者名:バナナ | 作成日時:2021年9月27日 11時