一騎当千 ページ9
【第二体育館】
_ダン ダン ダァン、!
影山「……」
『(すごい集中力……)』
額をボールに当てて精神統一してる影山さんの邪魔をしないように、遠くの方……というよりいつもの体育館の隅でその様子を見守ります
なんでも、反対側コートに設置したペットボトルピンポイントにサーブを当てて倒すんだとか。
数秒後、影山さんはスゥと閉じていた目を開くとピッとボールを上げてサーブを繰り出した
放たれたボールは一直線にペットボトルの方へ飛んでいく
影山「おっ…」
『あ、当たる…?』
サーブを狙ったところピンポイントに当てるなんてスゴ技、この目で見れるなんて思わなかった。
その光景をジッと見てると、キュッと靴底の音を立てながらペットボトルの前に影が立ち塞がった
影山「!!?」
『ちょ、“翔陽“…!?』
立ち塞がった影とは、着替えを済ませ部室から戻ってきた翔陽の事。
体育館に入るなりペットボトルの前でアンダートスの姿勢を取っている。
レシーブする気満々じゃん……!
バガァン!!
日向「…うい゛っ!」
大きな音を立ててサーブを上げた翔陽は、勢いを殺せず”ギャッ“と叫びながら後ろへ倒れた
絶対後頭部打ったよ。馬鹿じゃん。
翔陽のもとへと駆け寄ると、イッテぇ…と目を回してる
『ホント何やってんの…?
今当たるとこだったのに……』
日向「え、でも今取れた!?
おれ取れた!?」
影山「取れてねぇよボゲェ!
影山さんに怒られてシュンと凹みながらボールを取りに行く翔陽を見送る
影山さんはというと、新しいボールを出してもう一回チャレンジするみたいです
影山さんが助走する度にキュッキュッと音が鳴る
__ドギュッッ!!
今回もペットボトルヘ一直線ヘ飛ぶ圧倒的コントロールセンス。
やっぱり凄いなぁと眺めてると再びペットボトルの前に立ち塞がる影。
今度は翔陽ではない。
『「「!?」」』
一騎当千の文字を背負うその背中に目を取られてると、ボールからドッ…、と音がした
さっき翔陽がやったのと同じアンダートスなのに、……音が全然違う。静か……
急に現れた前髪だけ金髪になってる男の人がレシーブしたボールは、セッターのいる位置へポーンと落ちていく
サーブレシーブのお手本があるとしたら、こういうやつなんだろうな。
それほど無駄がなく、完璧なサーブレシーブだった
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しおさば(プロフ) - 大好きですこの作品、、、!続き楽しみにしてます! (1月22日 11時) (レス) @page39 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - TENSIさん» 初めてのコメント…!そんな大切なものをこんな駄作者にしてくださるなんて…!更新共に返信も遅くなってごめんなさい!あたたかいコメントありがとうございます! (1月21日 21時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - れなさん» 返信、長らくおまたせいたしました!今もこの作品を見てくださっているかは分かりませんが、これからも応援してくれると励ましになります!コメントありがとうございます。 (1月21日 21時) (レス) @page37 id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
TENSI(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します!主人公が自然に作品に違和感なく溶け込めていて、飽きずに読み進める事が出来ました!面白すぎですーっ更新楽しみに待ってます! (10月5日 13時) (レス) id: 7e7c0fa434 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 終わりになってるけど良ければ続きみたいし、欲を言えば西谷との絡みもっとみたいです、、完結までついて行かせてください! (6月9日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バナナ | 作成日時:2022年8月9日 12時