温かい我が家に帰りたい ページ44
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澤村「挨拶!!」
「「「「ありがとうございましたー!!!」」」」
『……ました』
空が茜色に染まった夕時。
青葉城西の人達に見送られながら体育館を出た私達は澤村さんの指示に従い、貴重な時間を頂いたお礼を込めて頭を下げる
清水さんはというと、烏野高校の備品を片付けに先にバスに戻ってしまったので、いた仕方がなく此処にいないマネージャーの代理として青葉城西に礼をした
…清水さんが“…ました”だけとかそんな適当な礼をするはずがないって…?知ってますよそんなこと。
でも私の声なんて体育会系の排球部の皆さんの声に勝てるわけないじゃないですか。
こんな大勢の前に立つ事さえぶっ倒れそうなほど頭グラグラしてるし。これが私の限界です。
足が震えるし気を抜いたらここで倒れそうだし…こんな大勢の人達がいる前で転けそう…
考えただけで余計吐きそうになる負の循環に動けないでいると、踵を返した翔陽が私の腕を引いて誘導してくれた
日向「また変なこと考えて動けなくなってんのかよ?
そんな不安にならなくても、そんなことなんないから安心しろって!」
『……ごめん』
呆れたように言ってる翔陽だが、顔はそこまで呆れてはなさそうです。
昔もいつも動けなくなった時手を引いてくれたのは翔陽だし、今もそう。
私の足がもつれないようにゆっくり手を引きながらも、前を歩く翔陽に大人しく着いていくと駐車場に行きと同じバスが停まってるのが見える。
……やっと帰れる……。
さよなら青葉城西高校。ただいま愛しの帰りのバス。
早く温かい我が家に帰らせて。
翔陽に引っ張られながら排球部の人達と移動してたら、前を歩居ていた澤村さんが練習試合に勝てた側とは思えない悔しそうな顔をしながら呟いた
澤村「……武田先生は、ああ言ってくれたけどさ…
いくら日向と影山のコンビが優秀でも、正直周りを固めるのが俺たちじゃあまだ弱い。
……悔しいけどな」
澤村さんの言葉に、“そうですよね!”とか“そんなことないですよ!”とか、否定も肯定も出来ない
その代わり、澤村さんの言葉を胸にしっかり刻んでるであろう排球部の空気に、“流石主将!よく分かってるね〜〜〜”とか茶々を入れてきたのは勿論排球部の人達ではない
声のした前方をそっと見れば、青緑と白のジャージ。
校門に寄りかかって足を組んで待ち伏せていたのは、青葉城西高校側の主将、の、……及川、さん
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バナナ(プロフ) - ねねさん» そう言っていただけてなによりです!更新速度は落ちてきてしまいましたが、出来るだけ多くの話をかけるように頑張ります!コメントありがとうございました! (2022年8月4日 7時) (レス) id: 9fef7d0f5b (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 夢主かわいくて大好きです〜!更新無理せず頑張ってください! (2022年8月3日 19時) (レス) @page47 id: a790d4aa03 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます!更新速度落とさないように頑張りますね! (2022年7月24日 15時) (レス) id: 9fef7d0f5b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 最近更新多くて嬉しいです!続き待ってます! (2022年7月24日 14時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - ゆんさん» ほっこりとしていただけて何よりです!これからも夢主ちゃんを見守っていただけると幸いです!2回もコメントをくださってありがとうございます!! (2022年7月20日 22時) (レス) id: 9fef7d0f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バナナ | 作成日時:2022年7月16日 22時