単細胞の幼馴染は疲れます。 【ハイキュー!!】

因、縁…？ ページ43

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「フンフ〜ン♪べんべんじょベーん、おれはっ！
だぁれ〜？エースッ！になる男〜〜」


『……その変な歌歌いながらスキップするのやめれば？』


「ど、どこが変なんだよ！いい歌じゃん！
てかなんで着いてくるんだよ、Aも便所か！？」


『……違う』


翔陽に置いてかれて怒ってるとか別にないんですよ全然別に。根に持ってるわけじゃないんですよ全然。

隣で変な歌うたいながらトイレへ向かう翔陽の後ろを着いていくが、誰に聞かれてるかも見られてるかも分からない状況で翔陽はこの謎テンション。

流石に恥ずかしくなって正直に言えば真横でギャンギャン吠えられました



『…隣でハイテンションの人と歩いてるとなんか浮いてるみたいでしょ』


日向「じゃあAも歌うか！
べんじょべんじょべんじょベーん♪おれはっ、だあれ〜？はいッ！」


『……ｴｰｽ』


日向「になる男〜〜〜………あ゛っ！？」


違う、そうじゃない。とツッコみたかった。凄く。

何故か翔陽の変な歌に巻き込まれ、何故か恥ずかしい歌に合いの手を入れることになった私を誰でもいいからお疲れ様って労ってほしい。その”誰“かはいないけど。

前をスキップしていた翔陽はトイレ前の角を曲がったが、変な声を上げてササッと戻ってきた



『なにやってんの？サッサとトイレ行ってきなよ』


日向「しーっ、しーっ…！今そこでなんか因縁的な、なんか入っちゃいけない空気がしてんだよ！」


『今思いっきり入ってなかった？』


日向「…い、一瞬だったから気付かれてないと思うしまだセーフ……！」


…多分気付かれてると思うけどな。

危ない危ないと一人でほっとしてる翔陽を置いて、角から様子を伺うと影山さんとらっきょ頭の金田一さんの二人が喋ってるようでした。

確かに因縁がありそう……


覗き見はよくないと思うけど、こういうのはなんかハラハラして最後まで見ないと安心出来ない。

私の後ろからひょっこり角を覗く翔陽とハラハラ師ながら見守ると、影山さんがすぅ…と息を吸う音



影山「……金田一」


金田一「？」


影山「次戦うときも、勝つのは俺達だ」


金田一「！」


影山さんが発した言葉に驚いた様子の金田一さんを置いて、黒いジャージのポケットに手を入れた影山さんが此方に向かって歩き出す

ん？こっちに……？



『ぁ、影山さんこっち来たよ……！？』


日向「ぉ、お、奇遇だな影山…！ぇと、な、泣いた(？)」


影山「！？泣くかバカ！！早く便所行け！！」

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