単細胞の幼馴染は疲れます。 【ハイキュー!!】

青葉城西 ページ27

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清水さんによると、今回の翔陽のポジションはＭＢ、ミドルブロッカーらしい。

ＭＢはブロックで相手の攻撃を阻み、主にクイックで得点。また、囮として敵のブロックを引き付けるという前衛で大事なポジション。



『……翔陽がＭＢなんですか？
高さをジャンプで補えるとしても大幅なリーチが…』


清水「日向はブロックというより、クイックで得点を稼いで相手のブロッカーを注視させて引き付ける囮だから」


『囮…？』


清水「そう、囮。
日向は烏野の最強の囮なの。

だから、日向が機能しなくなっちゃうと他の攻撃が”総崩れ“になるって”影山“が」


『……なるほど、それで……』



それは確かに……吐きそうになるほどのプレッシャーですね。

そう思いながら、吐いたせいでぐったりした翔陽を見た



＿
＿＿
＿＿＿



日向「すみませんッ！田中さんすみませんッ！」


田中「いいっってんだろーが。それよりお前は大丈夫なのかよ」


日向「はい、途中休んだしバス降りたから平気です」


田中「そうかー、なら良い。今日の試合お前の働きにかかってるからな！」


田中さん、それ、追討ちです。


日向「た、田中さ、俺、トイレぇ……！」


『ぇ、あ、ちょ、待って翔陽……！』



翔陽トイレの場所分かるの！？始めてきたのに！？
ていうか排球部に私を置いてかないで……！

田中さんの追討ちに更にプレッシャーにやられた翔陽は校舎に向かって一直線


私もその後を追いかける



田中「ぇ、あ！Aちゃん！？
どこ向かってんの、おぉーい！？」


澤村「……なぁ、清水。白銀ってこの学校の地図とかって、」


清水「…持ってない」








〜数分後〜






『ねぇぇ、しょうよぉ、どこー……？
居たら返事してってばぁ……』


……私が疎かだった。
いくら翔陽がオレンジ頭だからと言って、知らない場所で追いかけようとしたのが馬鹿だった。


皆さんのお察しの通り。翔陽を完全に見失ってしまった私は青葉城西の校内で迷子になってしまいました。

何処かも分からない校内を歩くこと数分。

……あれ、涙が出てきた




『もぉやだぁ……！ここ何処かも分からないし翔陽いないしぃ…！
もう私帰るぅぅ……』



……帰れなくなってるから泣いてるんだけどさ



『どうしょ……』


「あれっ、女の子？
ちょ、泣いてる！？大丈夫！？」


『……』ﾋｭｯ


悲報、初対面の人に泣いてるところ見られました。
翔陽もいません。無事ﾀﾋにます。

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