トスとプライド ページ6
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新一年生との３対３の試合での勝負
翔陽達が負けた場合のペナルティは影山にセッターをやらせないというのが条件で引き受けられた
兎にも角にも、バレーボールで試合するならばチームでボールを繋げる事が出来なければならない
生憎、中学からスパイク練習しかしてこなかった翔陽からすればレシーブは殆ど素人と同然
まともなレシーブができるまで影山からトスを挙げられないと宣告されてしまった
それを見かねた菅原孝支が昼休みに翔陽をレシーブ練に誘ったのだ
「なぁ日向」
ポーンと上げられたバレーボールは綺麗な弧を描いて空中に飛ぶ
トスと同時に声を投げたのは菅原孝支だ
「明日の朝から俺がトス上げたろーか？」
「！、！！ ほ、ほんとに！？……ですか！？」
目を輝かせた翔陽はレシーブ練習も忘れてボールをがっしりと掴んだ
「俺これでも烏野のセッターだぞ。
スパイクの練習したいんだろ？」
「はい！俺、スパイクが大好きで……！
決まると気持ちいいし何よりカッコいいし！！」
全身全霊でスパイクの良さを語る翔陽だが、急にしゅん、と大人しくなる
「……でも、中学の時はセッターどころか3年になるまで部員が居なくて……。
いつもバスケ部の友達に上げてもらったり、幼馴染に手伝ってもらったりしてました。
部活を引退したあとも一年生とかママさんとか女子のセッターとか色んな人に上げてもらったけど……」
少し前までの懐かしい思い出を話しながら空を見上げていた翔陽の目は段々と下へ下へと下がっていく
「どんなに仲が良くて“友達”でも、
本当の“チームメイト”になれるわけじゃなかったから」
たかがトス。されどトス。
チームメイトが中々居なかった翔陽にとってはどのトスも大変貴重なものだった
「だから、高校行ったらどんなセッターが居んのかなって！」
(下手くそ。)
「期待して……」
(クソが。)
「来たんですけど……」
言葉を発する度に脳裏に浮かぶ影山の顔と言葉にズーンと影を落とす
だから俺もセッターだから上げてやるって、と苦笑いを浮かべる菅原にぱぁ！と顔を輝かせるが翔陽のプライドがストップをかける
「…でも、ここで菅原さんに上げてもらったら……なんか……ま、負けた気がするっていうか……」
「……」
頑なに影山に張り合う日向にやれやれとでも言うようにため息が菅原の口からこぼれ出た
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バナナ(プロフ) - ねねさん» そう言っていただけてなによりです！更新速度は落ちてきてしまいましたが、出来るだけ多くの話をかけるように頑張ります！コメントありがとうございました！ (2022年8月4日 7時) (
レス) id: 9fef7d0f5b (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 夢主かわいくて大好きです〜！更新無理せず頑張ってください！ (2022年8月3日 19時) (レス) @page47 id: a790d4aa03 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！更新速度落とさないように頑張りますね！ (2022年7月24日 15時) (レス) id: 9fef7d0f5b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 最近更新多くて嬉しいです！続き待ってます！ (2022年7月24日 14時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - ゆんさん» ほっこりとしていただけて何よりです！これからも夢主ちゃんを見守っていただけると幸いです！２回もコメントをくださってありがとうございます！！ (2022年7月20日 22時) (レス) id: 9fef7d0f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バナナ | 作成日時：2022年7月16日 22時
