単細胞の幼馴染は疲れます。 【ハイキュー!!】

ピンチサーバー ページ39

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青葉城西高校三年、及川徹

北川第一中出身、バレーボール部の主将であり正セッター。
チームでもトップクラスの攻撃力を持ってる＿＿


……って、隣の人が言ってました。実際のところは私には分かりません。

あの人がベストセッター賞取ったとは思えないけど、あの影山さんの中学の先輩ならありえないことでもない……かな……？

そう思いながら、右手でピースをしながら烏野に近づく及川さんの言葉に耳を澄ませます




及川「やっほートビオちゃん！久しぶり〜育ったね〜。

元気に”王様”やってる〜〜？」



……、先輩、で間違いなさそうです。
でも、なんとなく。本当になんとなくですが、あの人の歩き方に違和感があります。

足に怪我してるのかな……捻挫…？

兎にも角にも、もう第3セットが始まります。
翔陽にも試合に集中してもらいたいです


＿＿ﾋﾟｰｰｯ!!





＿
＿＿
＿＿＿




__ドｯｯ!!



田中「オラオラオラァ〜〜〜！！💢」


(田中さん怖っ、……)


第3セット始まって、(特に田中さんの)勢いがついた烏野は着々と点差を開き＿＿


【20-24】



気付けば烏野のマッチポイントになっていました。




金田一「このっ……！

調子に乗るな！！」




__ドバｯｯ!!





月島「！ 、チッ」


「ドンマイ月島！」

「金田一ナイス！」



あと一点でゲームセットというところですがそう簡単には終わらせてくれず、金田一さんのスパイクをレシーブをするもコート外に出てしまった。


烏野のマッチポイントで、あと3点差。
大丈夫、焦らなくても、落ち着いてボールを繋げれば勝て――…




＿＿ﾋﾟｰｰｯ!




『……？』


「「「「及川さん頑張って〜〜♡！！」」」」


「…あ、及川出る」


「？ こっちのセッターが代わるってこと？」


「ううん、多分＿＿」



女子の黄色い声援を受けながらコートに入る及川さんはボールを持ちながらエンドラインに立ちました


“ピンチサーバー”……




及川「いくら攻撃力が高くてもさ……

その“攻撃”まで繋げなきゃ意味ないんだよ？」



……ピンチサーバーとはその名の通り、サーブをきっちり決めたい時やピンチの時に流れを変える目的で投入されるサーブが得意な選手のことです。


マッチポイントまで追い詰められた青葉城西が流れを変えるために入れられたんでしょうか。


及川さんがスッと烏野に人指し指を向けるその先は…………

大王様サーブ→←女の子の黄色い声

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