大の男好きと呼ばれた女

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『 …挨拶終わったら即楽屋。』


「 愛想よくね。」









トイレから帰り、

防弾少年団さんの楽屋前





緊張と不安のあまりに
頭までもが痛みを訴えてきた









『 よっし…、』









挨拶して、終わり



そう心にしまい
私はドアを後ろへ押した









『 はじめまして。Aです。今日は宜しくお願いします。』









簡潔

スピディー

笑顔





この上ない礼儀を詰め込んだ、
精一杯の私の愛想



でも1つだけ難点

まるで、
メンバーさんを見ていない







流石に失礼だろうか



意を決し

パッと目線を合わせた









「 …！」








昨日散々の言い合いを繰り広げた相手



…チョン･ジョングク







顔を顰めながら
口パクで何か伝えようとしてくるけど、

それも気付かないフリをした









.









『 …では。』









それぞれがぺこりとお辞儀を交わし、

その場から体を背ける








が、









「 …あの！Aさんって本当に男好きなんですか。」









テヒョンさんが問う言葉に





私は一体、

どう反応すればいい









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